●晴れのちバケツのちハンカチ
〜 モトカップ9時間耐久レース

= 2 =




 さて、ガス補給も終わったことだし、次は人間の方のガス補給の準備に入りましょう。
 本日のメニューは、「焼きもろこし」「ヤキソバ」に気が向いたら「ソーメン」だそーな。とりあえず私は自宅から持ってきたバーベキューコンロの炭起しちう。
 その傍らではトウモロコシの無駄毛処理ちう。
 下茹での為に鍋に水張り湯沸しちう。

 しかしそのとき、じわじわと着実に忍び寄る黒い影”なにか”の驚異をもはや誰も知る由もなかったのでした。

せっせとバーベキューコンロの炭に火起こしちう。
しかしその背後に迫り来る・・・?
ほらほら、山の方から押し寄せてくるのは・・・?
ふと、頭の中にこんなフレーズが・・・映画「リング1」のテーマ曲。
♪う〜う きっと来る〜 きっと来る〜 ♪ こ、こわひ・・・
そんなことは露知らず?まだまだ平和な我がピット。
走行終えた殿さま、お着替えちう。
コース上ではぴらっちが走行ちう。
うぉりゃーっ!平和に闘いちう。 しかし着実に魔の手は迫ってきているわけで・・・。
異変に気付いたばったもん、バイク非難ちう。
みこやんも何やら忙しなく非難ちう。
まさに水槽の中に墨汁でも流し込んだかのように、真っ黒いのが・・・(汗)
今にも自分らの真上から覆い被さってくるようです。
それでも意地のモロコシ焼き〜♪
はい、焼けたよーっ!の声のあと、来ましたよザザーっと。

 忍び寄る黒い影・・・まさにそんな感じでした。遥か天空、山の方より”黒い〜”のが・・・まるで水槽に墨汁でも流し込んだかのような黒いのがもくもくもくっと私らのいる場所に向かって迫ってきます。つい先ほどまで茹で上がったような大気が急にひんやりとしてきてそしてなんだか湿ってきたような気がします。
 予報によるとPM5時頃に崩れると言っていたのに、もしかして前倒し?

 みんな空を見上げながら、こりゃ絶対避けられまい・・・。コース上では相変わらず白熱した闘いが繰り広げられている反面、パドック内でもその”なにか”の驚異に備えて対策準備に入っていました。濡れるとバヤイものは緊急非難。私もうぉーっと、車のサンルーフ閉めないと(笑)。
 とはいっても、せっかく炭起したのに〜〜〜。焼きもろこしは続行ちうです。

 ピカーッ!☆

 ゴロゴロゴロ・・・・・

 来ましたよ、来ました。次なる”なにか”が。

 ポツっ、ポツっ、ポツっ・・・

 あ、いよいよ来たな。そう思う間もなく・・・

 ドンガラガッシャーン☆

 これぞまさしく絵に描いたような「バケツをひっくり返したような」スコール。

 みるみるうちに辺り一面が池と化していくパドック内。

 コース上もあっちゅーまに池化。
 それでもマシンは走っている。
 しかしそれも時間の問題でしょう。
 いつピットに入ってきてもいいようにレインタイヤ換装の準備だけは整えておく、私焼きもろこしを口にくわえながら・・・。
 誰かが言った。「入ってきたよーっ。入ってきた。」
 よし来たか!
 工具の入ったトレイを持ち、マシンに駆け寄る。
 私はリア側担当。
 バケツをひっくり返したような土砂降りはますます勢いを増すばかり。
 それと同時に風も猛烈に吹き始めた。

 ほどなくすると誰かが言った。「赤旗中断出たよ。慌てないで慌てないで!」
 とはいっても、バシャバシャ落ちてくる雨粒・・・というか、雨粒一粒一粒がバケツ一杯分か?!と思えてしまうほどの勢いに身体全身ずぶ濡れの濡れ鼠状態。そしてあっちゅーまに身体が冷え込んできてブルブル身震いが始まる。手先が凍えてきて指が思うように動かなくなるほど。しかしこんなときだからこそ作業ミスしないように一つ一つ手順確認しながら慎重に行ないました。なにせ人の命に関わることですからね。
 シャフトがなかなか入らなかったりしましたが、ほどなく前後共換装終了。あとは赤旗解除の時を待つばかり・・・というか、一向に衰えを見せない”なにか”の驚異。かず♪さん、つきさんとかと必死にテントが吹き飛ばないように手で押さえていたりして。テーブルの上に置いてあるタバコは水没し、デジカメも・・・誰のだろう?あ、私が持ってきた扇風機がずぶ濡れだ。壊れないだろうか?天空には雷鳴轟き、稲光が駆け抜け、う〜む、それよりなによりこのあとレースは続行できるのだろうか?マジ心配になったりもしました。

 ほんの気休め程度でしょうか?雨足が緩やかになったような気がします。風もなんとなく穏やかになってきたような気がします。
 一体どれくらいの赤旗中断だったのでしょうか?恐らく30分程度のものだったような気がしますが・・・。程なくすると主催者よりレース再開準備のコールが入りました。どうやら雨もポツポツ程度に、風も・・・適度になりました。
 ので、先ほどまでの暫定順位順に一台づつコースインしての追い越し禁止サイティングラップです。ちなみにそのとき初めて知った、暫定順位の1番目って・・・えいさんでした。あれ、いつのまに総合1位に?(爆)
 1、2周走った後それに引き続いて解除のスタートフラッグが振られ、ローリングスタートでのレース再開!・・・とはいってもまだまだ水没して池のようになってしまっているコース内。各車水飛沫を派手に上げながらの走りを再開しました。
 いや〜、まるでアメンボのように水面の上をす〜いすい?・・・なんて決して優雅なものではなりませんな。ハイドロですっ飛ぶんではないだろか?と心配したり。

気のせいでしょうか?若干の回復を見せているようですが・・・。
しかし、相変わらず断続的に雨粒は空より落ちてきています。
先ほどまでの土砂降りが収まったのでそろそろスタート準備です。
暫定順位順でのローリングスタート。
ちなみに一番先頭は・・・えいさんなり♪トップなのだぁー
もうね、コース内は池っすよ、川っすよ。
ボートレースに向いているっすよ。
ちなみに手前の”池”はピットロードっすよっ!
ザバァーっ!と派手に水飛沫上げながら猛然と突き進むえいさん。

 さて、相変わらず断続的に雨粒が落ちては来ていますが、先ほどまでの物凄いことにまでは至ることなく小康状態のまま、この隙にレースを続行進行させちまいましょうかと。となると、こちらも「焼きもろこし」に引き続いての「ヤキソバ」突入しちゃおうかと。気が付くとバーベキューコンロの周りには「ヤキソバ焼き焼き部隊」と称して猫監とばったもんと私が集っていました。野菜、肉、麺、じゅゎ〜〜〜っと。「へい、らっしゃい、らっしゃいーっ!」一心不乱にヤキソバってました。
 大きな声では言えませんが、ヤキソバ焼き焼きは建前で、本音は早くずぶ濡れの衣服を乾かしたかったのと、あまりに寒くて暖を取りたかったということは内緒の話です。
 にしても、行く前は「このクソ暑いのに炭起すのかよ〜」とか思ったものでしたが、まさかその炭火であまりの寒さに暖を取ることになろうとは夢にも思わなかったことでございます。あぁ、自然は偉大で壮大だぁ・・・。

 あれからどれくらいヤキソバ焼き焼きしていたのでしょうか・・・。ふと目の前にいる猫監に違和感を覚えました。「ん?ここに自分がいて、猫監がいて・・・。誰がライダー交代とかの指示出してるんだろう・・・???(爆)」
 ははは、ヤキソバに夢中になっているうちにレースのことなどすっかり忘れてしまってました〜(笑)。どうやら、かず♪さんが計時やり〜の、じっぴ〜さんがボード出しをしてくれているようです。放っておいてもうまく回っていくものですね(爆)。

 「あいよーっ!できたよーっ!食べたい人はお皿持ってきて〜」

 作れども作れどもあっちゅーまになくなっていく・・・。一体なん玉くらい使ったんだろう?走り終えたライダーさんたちにも順繰りに食べていってもらい最後に焼き手でごっちになりますっ。う〜ん、うんまぃ〜♪
 次はなに?へ?ソーメン?・・・寒そう。そう、まだまだ寒くて私の手は血の気がなくなり真っ白に。寒イボ出てるし震えてるし・・・。あぁ、春はまだかな、と。

ヤキソバ、焼き焼き。へい、らっしゃ〜い! そんな光景とは対極的に、コース上では相変わらずの死闘。
まだまだ路面はハーフウェット。しかし・・・
まさかねぇ・・・。炭火で暖を取る事になろうとは夢にも・・・(極寒) とか思っていると、すっかりお空は急速快方へ。

 忘れてましたがレースの方、我がチームは相変わらず快調のようです。ポジションも相変わらず総合2位、クラス1位をずっとキープ。例の爆走軍団は前半戦のドンガラガッシャン振りが尾を引いているのか、順位的には4位とか3位あたりを行ったり来たりのようでした。それでも徐々にお子様達もこのコースに順応してきたのか、あまりミスをしなくなってきたように見受けられます。それどころかどんどんバカっ速くなっていくようで・・・全く末恐ろしいお子様たちですこと。とはいえ、その時点では1位とは同一周回上に、3位以下には20周近くは離していましたので、このままノーミスでいけば・・・むふふっ。いやイカン!タラレバ言ってるとこの先何が起こるかわからんのがレースです。それは終わってから考えましょう。ま、とにかくこの時点ではあのとき一発目の例の”なにか”による3分間ピットストップペナルティーの分は挽回したかもですね。

 ヤキソバ・タイムも終わり、猫監がソーメンをどうしようか?寒いからあったか仕様で作ろうかと悩んでいるであろう頃、時間にするとPM3時前後だったと思います。丁度2回目のガスチャージを無難にこなし、湯河原3耐だったら3回目のスタート!(笑)。先ほどまでの豪雨に続いてのぐずついた残存勢力もいつしかどこぞへと行ってしまったようでみるみる今まで天空を埋め尽していた”墨汁流し込み”状態も解消されてしまい、いつしか青空まで見えてくる始末。どうやら急速に天気回復している模様です。じわじわと気温も上昇しているのか先ほどまでの青白かった私の掌も徐々に血の気を増してきています。
 ほぉ〜っ・・・ようやく生きた心地が戻ってきたかな・・・。人間的には一息ついたってゆーか〜。

 しかし、レース的には・・・。

 そうなのです。天候の急速な回復により相変わらずピットロードは池状態で各マシン、ピットインの際には派手に水飛沫を上げて入ってくるのですが、コース上をよく見るとラインなどは徐々に渇き始めているように見えます。残り時間約2時間半程度。
 そんなとき現在一頃のミスもなくなり猛烈に追い上げ開始している例の爆走軍団がピットイン(コース外へ)。なんとレインからドライ用へタイヤ交換始めちゃいました。しかもそのドライタイヤ・・・おニュー。
 最後に爆走追い上げ決め込むのでしょう。これには我々もたまったものではありません。

 ・・・どうしよう・・・。

 とても判断に迷うところです。
 このまま約2時間をレインのまま無交換で走りきるか?
 はたまた、タイヤ交換作業の大幅タイムロス覚悟でドライ用への換装決断をするか・・・。
 猫監、ま〜べりっく整備班長どのと私とでごにょごにょ内緒話。どうしよう、どうしよう(おろおろ 笑)

 交換作業時、もしなにか不具合が生じたらそれこそ致命的なロスともなり得るわけですね。私は先ほど豪雨の中でのタイヤ交換作業で、リアのアクスルシャフトがなかなか入らなかった悪いイメージが残ってしまっていて、イマイチ気乗りがしなかったのですが・・・。いずれにせよ薄乾き状態のコース上で現在走っているのがぴらっちでして、この天候のままであればこの走行枠を全うするときには恐らくコースのライン上は完全ドライになるのは目に見えてはっきりわかるところです。それを見越しドライタイヤへ換装し再びコースへ復帰した例の爆走軍団は現に猛烈な追い上げを見せ始めています。このままでは恐らく残り約2時間もの間現在のポジションをキープすることは難しくなるでしょう。もうここは迷っている場合ではありません。

 そろそろ決断です。
 今のぴらっちの枠が終わってライダー交代の時にタイヤ交換しましょうか。

 ・・・なんて決断が遅すぎたのか?どうやら走行中のぴらっち、転倒した模様?!(ちなみに我がチーム、レース中唯一の転倒 ば・く・ろっ 笑)ライダー・マシンにダメージはなく再び走り出したとのことですが、これはもう予断を許しません。緊急ピットインです。

 にわかに私らのピット内が慌しくなっていきます。
 今回は先ほどの豪雨中作業とは違い、レース続行下でのピット作業です。些細なロスの一つ一つが自らのポジションを危うくしていくことになります。失敗は許されません、絶対に。言われてしまえばお遊びレースかもしれませんが、いやいや、マジっす。超マジっす!身震いするくらいマジっす!
 フロントは、ま〜べりっくと猫監。
 再びリア担当。相方は・・・あれ?誰だったんだろう・・・(爆)

 段取りは入ってきたらまず、ま〜べりっくには最初にリアのアクスルボルトをインパクトレンチで緩めてもらい、それからそれぞれ分かれていく・・・。
 頭の中で今度はロスなくいくぜ!と段取りを反芻。
 さっきは用意しておくの忘れた「プラハン」もスタンバイOK。
 くぅ〜〜〜これぞ耐久レースだぜ。シビレルね〜〜〜!

 なんてあたふた準備をしているところへ#405号車入ってきました。
 前後スタンド掛けて段取り通り、まずま〜べりっくがリアのアクスルをインパクトで緩め〜の。アクスルシャフト引き抜き〜の・・・。アチチっっ、熱持ったキャリパーで火傷しそうになりながらくれぐれもミスしないよう段取りを追っていきました。
 タイヤをレインからドライ用に交換して・・・はめ込んで・・・???
 うぉ?!あ"ぁ"ーーっ!誰かリアブレーキ踏んだかぁ〜?!キャリパーのピストン出きっちゃってるぅ〜〜〜。
 マズイ、これはマズイっ・・・(大汗)

 プライヤーの柄をパット同士の僅かな隙間に突っ込んでぐいぐいなんとか引き離す。
 う〜む、ちょっと痛いタイムロス。
 落ち着け、落ち着けぇーっ。

 そうこうしているうちに「フロント側終了!勝ったぁーっ!」

 ゴルァ!猫監。こっちにプレッシャー掛けてどーしやがる!(笑)

 最後のアクスルシャフト。さっきは引っ掛かって通しづらかったのをプラハンでコンコンっ。簡単貫通。フロント終了のま〜べりっく整備班長どのの加勢を受けてリアもほどなく無事終了!
 ライダー再びぴらっちライドでコースへ復帰!
 恐らくこの程度なら大したロスにはなっていないでしょう。そう信じたいものです。あとはライダーさんたちの頑張りに期待です。なんとか最後まで爆走軍団の猛追から逃げきってほしいものです。

 予定通りこのまま何事もなく時間さえ過ぎ去っていってくれるなら、最後の給油も終わったし、大仕事タイヤ交換もいくらなんでももう雨は降ってこないでしょうということからも既に私らの役目は終わったようなもの。あとはPM6時のチェッカーフラッグを見届けるのみ。
 強いて危なかったといえば、ユースケさんライドの時に、なんちゃって直線後の右高速コーナー手前で直前のマシンがスリップダウン!危うく多重クラッシュか?!と見ているこっちは瞬間最悪を想像してしまいましたが、寸でのところでかわし、真っ直ぐダートの盛り土に刺さったものの転倒は逃れそのままマシンをバックさせ最低限のロスタイムでコース復帰を遂げました。しかしあのときばかりは口から心臓が飛び出ましたぞな。

ほ〜ら、もうほとんど路面乾いちゃって・・・
あのときのぴらっちの”コケ”に感謝!
良いキッカケになりましたとさ(笑)
第1ライダーえいさんライドちう。
えいさん ⇒ ま〜べりっくへ
そして、ま〜べりっく ⇒ ユースケさんへ
全く危なげなく威風堂々。

コース上の熱〜い闘いとは裏腹に、ここではひんやりソーメンかいっ!
ばったもん、食う。
でもでも、麺が何本か固まったままのソーメンは子供達に好評だったらしい(笑)

殿さま、最後の走行を待つ。
その視線の先には一体何を思い浮かべているのでしょうか・・・。
9時間後の勝利の瞬間でしょうか?
はたまた成し遂げた大仕事よりもなによりも、やっぱ姫さまのお顔でしょうかね。

 残り1時間あたり。
 いよいよ長かった9時間の最後の1時間が刻まれ始めました。
 陽射しもすっかり西の方へ。
 考えてみたら日中一番の過酷な暑さであったろう時間帯が真っ暗な墨汁流し込み状態だったわけで、これって考えようによってはもしかしたらラッキーだったのかな?むしろスコールに感謝?なんて事の顛末をポジの方向に考えてみたりして。

 そろそろ最後の走行枠の頃となり、まずはま〜べりっくがお疲れさま!全く危なげなく走りきってしまうあたりはさすがです。前々週の筑波TTでの好調振りをそのまま持ち込んだって感じでしたね。
 そしてユースケさん。最後の方ちょこっとハラハラしたシーンがありましたが、あとはもうその快速ぶりをキープしながらってところは拍手です。
 で、殿さま。家族の声援背に受けて・・・って、最後の走行枠で大奥さま、姫さま迎えの為に不在で残念でしたがご自宅で姫さまに大いに語ってあげて下さい。

 レースの順位の方はというと、相変わらず総合1位は一貫してKSR80駆るチーム。そして2位が私ら「RT(全略)」。そしてそしてタイヤ交換により一時は4位にまで後退した例の爆走軍団は、そりゃ〜ものすげ〜走りを我々に毎周のように見せつけてくれちゃって、あっちゅーまに3位返り咲きですぞな。エースライダーさんの相変わらずのバカっ速さは当然のことながら、お子様たちの刻々進化の走りには日本のロードレース界の行く末すら大いに楽しみになるのでした(笑)。

 ・・・なんて悠長なことを言っている場合ではありませんぞな。1位チームとは4周くらいは差をつけられてしまったのでこれ以上の上は諦めです。問題はこの下との差です。そりゃ、劇的に縮まっているわけではありませんが、しかしじわじわと着実に迫ってきていることは確実です。
 確か残り1時間のときには約15周差くらいはあったように思いましたが、しかし、残り30分の時点では・・・9周差に。
 確かに机上のソロバン、単純計算でいけば恐らく安泰ではあるでしょうが、やはりレースですからなにがこの先起こるやもしれず・・・。不安要素は数知れずです。

 恐らく最終走者になるか?とコース上へ出ていったぴらっちでしたが、時間はPM5時35分。つまり1人の走行枠20分の伝でいくと55分までしか走れないことになります。ふと「たかが5分。わかりゃしないでしょう!」とか思いましたが、例の一発目”なにか”の件もありますし、残り時間と周回数差を考えれば最後のライダー交代も問題ないでしょう。ここはレギュレーション遵守して正攻法でいった方が安全安心。
 そんなわけで残り最後の10分くらいをスタートライダーだったりもした次のライダーえいさんにお任せすることにしました。




つ・づ・くっ!
presented by cow-boy。
2004,7,16