= 後 編 =
さて、禁断の一夜も無事に明け、夕べのことはくれぐれも各人の胸の内に秘めておこう。そして銘々の墓場の中まで持ち込んで下さるよう重々お願い申し上げます。
一人夢の中で今だ宴の真っ只中であるであろうばったもんの他はみんな朝餉の膳についていました。朝っぱらから元気良くご飯お代わりしている人からチビまる子ちゃんみたいに額に斜線入れてるような人までさまざまなようでした。自分は・・・まぁ死んではいませんでしたが爽快ではなかったような?
囲炉裏の周りはまさに”ツワモノどもの夢のあと”状態だったことは言うまでもありません。ホント、宿の人、申し訳ありませぬ〜って感じ(笑)まるでとっとと逃げるように(嘘)出発の準備を整えまして、身体もようやくエンジンが掛かってきました。マシンのエンジンも掛けると辺りに漂う早朝の神聖な空気をけたたましいエキゾーストノートで掻き消してしまうようで心苦しいのですがエンジン掛けないことには走り出せないのでしばしお許しをと。 正直以降のルートはもうお任せモードだったのでわかりませぬ(爆)。せっかく無料になったのだからととりあえず「ビーナスライン」を目指したようです。前日後半もそうだったのですが市街地走行の際、腰痛からポジションきつく辛いということでろみひーは自分のGSXR1000とあっちさんのブランニューマシン(笑)CB400を交換してもらい走ってました。「仕方ないな〜」という顔しながらも「ウッシッシ・・・」とお尻からしっぽが出掛かっているあっちさんを私は見逃しませんでした。結局言うことを聞かずブラックバードを断念してのCB400でしたからね、その喜びようったら・・・。「このバイク、絶対ズルイ!」とR1000を指差しそう豪語したのでした。う〜む、そんなにR1000って凄いんだぁ・・・。ヨダレじゅるじゅるな私でありました。
さて「美ヶ原高原美術館」のPで休憩。別に美術館に入るわけでもなくしばしのんびりりんと。やっぱ一泊もして手ぶらで帰るのは申し訳ないかな?と私は家への土産物を物色していました。いわゆるゴマ擦りっすか。また出させてねん。スリスリっっ(はぁと) その後の予定ルートはとりあえず中央道の松本ICを目指しましょうということになりそろそろ出発をという段なのですがヨッシーが見当たらずなかなか戻って来ず。どうやら売店でソフトクリームを食べているそうで「先に行って下さい。すぐに追い着きます。」と。おいおい考えが甘いぞ、ヨッシーよ。我らをどなたが先導していると思っているのだ?・・・かず♪さんですぞ!(爆)はい、まさかこれがヨッシーとの永久の別れになるところだったとは・・・ ではヨッシーには後から一生懸命追い掛けて来てもらうとして我々は松本ICを目指してとっとこ出発しましょう。 それから私らはど☆ピーカンな茹だるような暑さの中、それでも走っていれば風を感じられるわで気持ちよ〜くワインディングを堪能しました。そう、気持ちよ〜く、気持ちよ〜く。そこで一言先導のかず♪さん「あ、みなさま大変なことになりました。ミスコースです。しかも修正不可能なくらいの思いっきり。目指していた松本ICを塩尻ICに修正の必要が・・・」ほ〜っほっほっほっほ〜・・・私らはそれでも大いに気持ち良く走れたしむしろ松本ICよりも東京には近いICだから若干高速代も安くなるから別にいいんですがね、そう、私らはね。
・・・スマソ、ヨッシー。
時間は丁度お昼を過ぎた頃だったと思います。給油で止まったGSでJ太のファイヤーブレードのパンクも修理完了しそこの並びの洋食屋さんで昼食にすることにしました。正規のルートを通り松本ICを目指していたヨッシーに電話で繋がったので誘導をと思ったのですが「そのまま松本ICから乗って帰りますーっ」と半ば拗ねモード(嘘)ソフトクリームが運命を左右することになろうとは思ってもみなかったことでしょう。あれがヨッシーの見納めだったのか・・・そこにいた誰もがそう思ったに違いありませんでした、その時は。
さて本隊残りのメンバーで再び走り出しです。次なるは塩尻IC目標です。今度はそれが再び修正されることがないことを祈るばかりです(笑)。ICに乗るまでの市街地は結構混雑していて擦り抜けオンパレードでした。上もまたしかり。しかしそこは二輪の優位性をことごとく生かしまして、一気走りにより次の集合ポイントは「談合坂SA」。さぁこれで彼女の本領発揮か?!おニュータイヤのパンク補修に意気消沈のJ太の代わりにいつもの”かっ飛び爆裂あねさん”ろみひーがR1000のパワーに任せて糸の切れた凧よろしく早速飛んで行ってしまいました。するってぇとかず♪さんがその頭を押さえようと・・・・・終始私の目の前で超高速バトルを演じていました。って、何故に目の前でってか?ははは、ずっとこの先頭の2台にくっついていったので・・・。6速全開で180km/hメーターが1回転して0km/h表示になってしまいますが、えーい!'88年式のこの老いぼれを舐めんなよ〜!と高速コーナーになるとビビルのかほんの少しアクセル緩めるろみひーの外からぶち抜きしばし陶酔する私でありました(自爆)いや〜まだまだコイツいける走れるね〜と自分の老いぼれに感心したものでした。
なんでだろ〜?なんでだろ〜?
とまぁそんなわけで早朝発組のつきさんとびっと熊さんの二人以外は奇しくもこれにて全員最終チェックポイントに勢揃いしたわけです。かず♪さん―vs―ろみひー、あっちさん―Love―冬緒、J太―萌―ぽこちゃん、ばったもん、ダサMac、とわたくしめ。名古屋犬くんは無事にみゃーごやには着いただろうかと。 ・・・ってなところでこの談合坂SAで解散です。 乙カレー!! みんな口々に挨拶し合いながら再び本線上へと消えていきました。私は普通のペースで走っていれば間違いなく残りを無給油で走りきれたものをあんな走りをしていたお陰で燃費はいつだったかのように途中でヤバイこと(220kmくらいでリザーブになるところを180kmでリザーブに入ってしまったこと)になりそうな気がしたのでここのスタンドで入れていくことにしました。
一緒に給油していた萌萌夫婦と一緒に本線上へ戻っていきました。やはりパンク修理したのが良い意味で?心のリミッターになっているのでしょうJ太の高速走行は大人しいものでした(笑) 事前の予報にどぎまぎさせられながらも結局蓋を開けてみればウルトラ☆どピーカン!だったわけで、これは一重にオレサマのお陰(・_*)\ペチ。私自身も久方ぶりの本格的なツーリングに人間の方よりもむしろバイクの方が大丈夫じゃろか?とかなり不安になったものですが概ね無難にこなしてくれたようです。今回のツーリングは私個人としては言わば一週間後に行なわれる鈴鹿8耐への前哨戦的な意味合いがありまして、鈴鹿まで初のバイク自走を狙う私としましてはその時点で何らかの不具合個所が見つかったならばとてもとても今回の数倍をしかも一気に走らなくてはならないだけに不可能ということで断念せざるを得なかったでしょう。お蔭様でどうやら「行ける!」という許可印を押せたような気がしました。 初日集合場所でのアンリマ〜に始まり最初のチェックポイントでのオウマイガーっとか滑り出しは必ずしも順風満帆ではありませんでしたが、しかし他は残念ながら大したこともなく終わってみれば物足りない?(爆)そんなわきゃありませんがな、とても気持ち良かったこの二日間でありました。これ最強! 関係各位のみなみなさま、本当にお蔭様。 そして、お疲れ様。 また一緒に遊びましょっ♪
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