メルマガbbb企画
「オフ・ミーティング in 伊豆熱川温泉・高磯の湯〜♪」
荒れ狂う海、吹き荒れる風、横から殴りつけてくる雨粒、、、 房総半島、東の突端、犬吠埼の食堂の中で「これからどうすんべぇ?オレ達この後どうなっちゃうだろう・・・???」みんなで途方に暮れている様子が今となってはとても懐かしいです。そんな2005年10月の「第2回オフミー」から約半年。もっと早くのつもりも、自分のバイク自体のトラブルがあったりですっかり機会を逸してしまっていましたが、やはりつい先日までの「桜」の声に忘れかけていた気持ちが開花し、「GW」の活気ある声に後押しされ、そしてようやく訪れました「第3回」という冠の催し事。
早速まいりましょう。 今回はいきなりの集結場所としてはちょっと遠くに設定しすぎたかな?と思いましたが、伊豆半島は東伊豆、熱川温泉にある「高磯の湯」というそれはまさしく「シーサイドスパ?(笑)」波打ち際にあるその温泉がまず最初の目的地でありそこを最終集結場所としました。そこにAM11時〜PM12時で集まりましょう。そこまでは独自のツーリングを楽しんできてください♪という主旨でした。 よって主催者である私自身ですら前日の、いや、当日まで殊更ルートを決めることもなく、その日の気分で行ってみようかな〜というノリのお気楽モードです。 ◆◇◆ さて当日までの天気予報はその都度一転二転するようなことばかりを告げていまして、昨日は晴れと言ってたのに、おいおい今日は雨かよ!?正直開催も危ぶまれたその予報も、直前には「GWは概ね天気は良好です」となり、主催者としては「これでヤキモキせずに開催を宣言できる」とホッと安堵したのでした。 んが、、、 前夜最終の予報をネットでチェックしてみるとそこには・・・ 「昼頃弱い雨が・・・???」 潔く「カッパは持っていかん!」との思いはその文字を見た途端にすごすごとタンクバッグの中にカッパを忍ばせた私でした。(どこが潔くだっちゅーの。w) ◆◇◆
日ようの朝。 ちなみに今回の私のお馬さんは、約7年ぶりに公道に帰ってきた、実に89年からうちにいる今やすっかり腐れ縁の「RGV250Γ」です。今年初め、丁度バレンタインデーの日にチョコレートならぬ「ナンバープレート」を彼に贈ったのでした。 つまり、今回のオフミーが復帰後初の本格日帰りツーリングの再デビューなのでした。 かなり、ハラハラドキドキです。 2ストバイクということで、比較的乗り手に優しい4ストとは違い、いろいろな面で気難しさを覗かせるものなだけに、最後まで無事に走りきれるのかどうなのか・・・とても楽しみかと思います・・・周りの人たちにとっては(をぃっ!)
さてそんなガンマ号を駆り、いよいよ出発のとき。 行き掛けにGSでガソリン満タン。エアチェックをして、一路熱川へ。 。。。と自宅を後にし走り出して尚ルートを決めていないというこの体たらく?!東京の西の方在住の私としては、一度東へ、環八通りに出て南下し、東名もしくは第三京浜で行こうかなとも思ったのですが、進んだ方角はその私が住んでいる所からそのままほぼ真っ直ぐ南下していくというルート。 小金井街道〜鎌倉街道を経て町田へ至る。で、R246へ合流。本当は東名・横浜町田ICから東名入ろうかと思ったのですがもう少し下道行けるかな?とそのままR246を厚木方面へ進みました。 R16との交わりを過ぎ、しばらく行った場所は丁度「大和市」のあたりでしょうか?アンダーパスのような感じでドドォーンと長い直線が続くそのあたりでの出来事でした。そのときの出来事はまるで人生の表と裏を象徴しているかのようでした・・・ッテ、ナンノコトヤラ?? 時季も時季だし、GWだし、時間も時間だし、この長い直線というシチュエーション・・・だし、、、思慮深い人ならば必然的に・・・だよね。 とにかく自分自身の周り365度に渡りレーダーの如く神経を研ぎ澄まし行き届かせながらかっ飛ぶでもなく、かといってのんびり過ぎでもなく、適度に車の流れに身を任せながらそこまで走っていました。 そんな長い直線に入る前のとある信号待ちのとき、私の横にZZR1100が並びました。 信号青と同時に私は普通に走り出しました。 そのZZRも初めは普通にゆるゆると走り出し私を先に行かせておいて、、、すると突如急加速を始め、先行している私を一気に追い抜いていきました。
それはまるで最高速チャレンジでもしているかのような勢いでした。 はいな、結末は推して知るべし・・・(合掌)
実は私もアクセル開け始めだったのでかなり「際どいかも〜〜〜(大汗)」と思い、道路の傍らで椅子に腰掛けヘッドフォンで音楽でも聴いてるの〜?って感じに見える(見えないって!)水色の服着たオジサンを発見しそこを過ぎたあたりの路肩に寄って停車し、しばらく前方の様子を窺っていました。 かわいそうに・・・ さっき私の横から疾風の如く駆け抜けていった例のZZRくんの姿がありました。テーブルに向かい、ヘルメットかぶったままで椅子に腰掛け、うな垂れ・・・まるでコンニャクのように芯が通っていない完全脱力の姿でした。 その背中・・・痛ましい〜・・・なんとも、いと哀れなり。 ありゃ恐らくは、最低でも一発免停は免れないだろうな・・・(アーメン)
他人の振り見て我が振り直せ。 美 味 し い 道 に は 気 を 付 け ろ、と。 ◆◇◆ さて、引き続き気を引き締めながら走り続け、一応腹積もりとしては厚木から「小田原厚木道路」へ入るつもりだったのですが、それも気が付いたら「側道」のR271を走ってましたっけ(笑) 結局そのまま一般道を走り続け、R1に出て、小田原市街を抜け、早川口を過ぎ、最終的には「箱根新道」の料金所まで 完 全 下 道 で来てしまいましたとさ。
さすがにここからはお金を払う道へ入っていきました。おっとその前に、なにせ燃費とそのタンク容量から航続距離の短さを懸念しているガンマ号なので(満タンから約150kmでリザーブへ切り替わります)、箱根の山へ分け入る前に麓のガソリンスタンド(以下GS)で給油しました。まだ80qちょいだったんですが、やっぱ心配ですから。そしてその後「箱根新道」⇒「伊豆スカイライン」へと。 途中、伊豆スカイラインの亀石PAにWCピットインしました。もしかしたら本日参加のどなたかの来ているかも〜?そう思っていると早速お声が掛かりました。振り返ると前回の犬吠オフミーのときも参加してくださった「みーた」@TS200さんでした。今回は別働一個中隊の如きご一行様を引き連れての現地合流予定となっていまして、そこには既にみーたさんチーム全6名集結されていました。バイクは、CBR954RR、フェザー、CBR600F4i、ホーネット600、CB1300、TS200の計6台。TSがその中にあってはちょいと異色ではありますが、私にとっては「お仲間」デス。同じスズキの2ストだし〜♪みーたさん以外は私にとってお初の方ばかりなのでご挨拶。しばらくそこで休憩していましたが、主催者が現地へ遅刻しては洒落にならないので一足お先に亀石PAを出発しようとしていたら、なんともケタタマしい2ストバイクが目の前を通り過ぎていきました。88NSR(ロスマンズカラー)の本日参加予定だった「Jay−Bros」くんでした。なぜにケタタマしいのかというと、数日前に後から来たスクーターだかに追突され、左のチャンバー部にクラックが入ってしまい、それがいつしか完全にパイプが破断してしまっているようで、いわゆる直管仕様なわけですよ。すっかり小僧仕様なNSR。
さて、亀石PAを出た私はしばらく前を走るそのケタタマしいNSRを追い掛け、追いつき、追い越し、そのままランデブーで終点天城高原から伊豆高原のあたりのR135で海沿いに出ました。 信号待ちしている私の脇をすり抜け、そのまま歩道に乗り上げバイクを降りるJay−Brosくん。「どうしたの??」と私も同じく歩道に入りバイクを停車。彼はなにやら来た道を戻りながら道路上を凝視しながらなにかを探している模様。尋ねると・・・ 「シフトペダルの先っぽ(つま先でシフトペダルを上下させるための先っぽ)が脱落しました。」 「・・・・・」 確かそれは、以前サーキット(ビーチサイドGP)走行中にコケて、その部分が脱落したために、その場での応急処置としてボルトをダブルナットで固定してシフトペダルとして機能するようにJellyfishの「殿」さまの仕事をそのまま利用し続けていたものでした。(内輪ネタ失礼) まぁすぐ目の前にはGSも林立しているし、本人も「自分でナントカできますのでどうぞ先へ行ってください」と言うので、これまた一足お先に熱川温泉を目指させてもらいました。つまり彼を、「捨てていきました」(笑)。
海岸線の道路はいつも混雑していて、ここからが長く忍耐の走行だ、と覚悟して来たものの、それはなんとも呆気ないくらい順調で渋滞すらなくアッという間に熱川温泉の圏内に辿り着いてしまいました。 時間は丁度AM10時半頃。約30分の余裕をもって無事に辿り着いたのでした。とはいえ、なんだかその頃急に雲行きが怪しくなってきていて、時折雨粒がパラパラ落ちてきたり・・・。「んだよ〜、結局またコレかよぉ〜。せめて本降りにならないでおくれよ〜(懇願)」
高磯の湯の料金所近くにバイクを止め、あそこに「捨ててきた」彼のことを心配しつつ、この日の参加予定の方々の到着を待つこと数分。 ほどなくすると、私が今来た方角から「ドドドドド・・・」図太いエキゾーストノートが近づいてきました。「これはドカモンだな。」と確信。事前に窺っていた目印データベースとすぐに合致。そんなわけで「いらっしゃいませ〜」のお客人1号様は、「tomcat34」@Ducati Monster750さん。お決まりの「はじめまして」のご挨拶と共に何故だか「はじめまして」とは思えないこの至近距離感がなんとも不思議なものですね。やはりそれは「バイク」という合言葉のなせる業でしょうか。
しばらくtomcat34さんとお話しているところへ、また例のマフラーが折れていそうな2ストのケタタマしい音が近づいてきました。「あ、無事だったのね〜」そう、先ほど「捨ててきた」例の彼、Jay−Bros@NSRくんが無事にここまで辿り着いたのでした。 「どしたの?これ。」 「ブレーキペダル側のを移植しました。」 見ると、ブレーキペダルを踏み込む部分が・・・ない!? 「あ、これでもリアブレーキ踏み込めるんですよ〜」 ・・・まいっか。早く直しとけよ〜と心の中で呟いたのでした。 そうそう、そういえば、伊豆スカの途中でも左のステッププレートを固定しているボルトが緩んでいて、シフト操作ができない〜と焦っていたっけ。マジ、大丈夫かよ〜?もしかしたら、私のガンマ以上にヤバい?(笑) さてさてそれから丁度AM11時くらいに先ほどお先した亀石PAに集合されていたみーたさんご一行全6名様がご到着。こうして続々と集結しつつ、その時点で9名様。時間も11時半近くなってきたので、せっかくの温泉が目の前になるので、あとから来る方はあとから入ってきてくださいね〜と勝手に念を送っておいて、そこにいる方々で早速「高磯の湯」に入ったのでした。
料金の600円を入り口で払い、今の時季は空っぽに干上がっているプールサイドを通り抜け、一番奥にあるのが「湯」。岩風呂風の円形の湯舟の中央からはモコモコモコと温泉が噴水のように噴出しています。向こうには大海原、180度パノラマが広がっています。残念ながらこの日は真っ青なコバルトブルーというよりも少しグレー掛かった海でした。それでもさざめく波の音、吹きそよぐ潮風を直接肌に感じつつ、湯に浸かりながらお初の方々とバイクネタを肴に楽しいひと時を過ごしたのでした。 つか、ちょっとお湯、熱かったぁ〜〜 長湯が辛かったのですが、すぐに出てしまっては600円がもったいない〜と意地を張り(をぃ!) の〜んび〜りしていたら、どうやら私が一番ビリのよう。おいおい、あとから来られた方がいらしたら・・・(汗)急いで身支度整えて集結場所に戻りましたら・・・暑い暑い。茹で上がった身体に革パン・革ジャンはまるでサウナスーツですね。 さてそこには既に新たなる本日の参加者がいらっしゃいました。「T」@ビューエルさんと、こちらはいつもの私のお仲間、「ヨッシー」@ZX−12Rさんと「※ぴらっち」@YZR−R1さん。 というわけで、本日参加予定者の方々、全12名さま無事勢揃いとなりました。
時間も出発予定のPM12時を過ぎていましたので、挨拶もそこそこにとりあえず飯場を求めて移動です。当初の予定では、下田の「妖しげなジャズ喫茶、Jazz−Port」でと思っていたのですが、電話して空席状況を確認したらやはり12名は不可能とのことだったので、それならばと、みーたさんご推奨のすぐ近くバイクで数分のところのそのお店に入りました。お薦めは「アジのたたき丼」だそうです。 あまり広いとはいえない店内は丁度昼時ということもあってかとても繁盛していましたが、私らのタイミングがよかったのか、席は2つに別れてしまいましたが少しの待ち時間で席に着くことができました。ラッキ〜♪ 早速お薦めの「アジのたたき丼」いってきまーす。 ・・・す、す、すげぇ〜・・・ こ、これは、インパクトありますわ・・・ どんぶりの中にご飯を敷いて、その上に刻んだ海苔。 さてお立会い。 その上にまるでピラミッドのように聳え立つアジのたたき。恐らく15aは下らないでしょうか。アジだけに、味も絶品♪(笑)。これで千五百円ちょいは結構美味しいかもデス。一度はお試しあれ。(・・・って別に店に宣伝頼まれたわけじゃありませんので、念のため。w)
お店の外でしばし食休み。 私たち残る6名は、tomcat34さん、Tさん、ヨッシー、ぴらっち、J−Brosくんに私cow-boy。最初海岸線を少し南下したあたりの河津から下田街道を北上して行こうかという案を練っていたところに、悪魔が2匹、囁いたのでした。 「下田から松崎町へ抜けて、西伊豆の海岸線を北上し、土肥から内陸部へ、西伊豆スカイラインを抜け・・・云々」 まさに悪魔の囁きでした。 もうね、そこからはツーレポとして語るものはなにもなく(笑)、たぶんお天道様が西へ傾いている最中の西伊豆の海岸線はあともう少しで綺麗な夕陽が拝めるその前兆が現れている頃だったでしょうが、なにせほら、私、路面しか見てませんから〜(自爆)。確かに時折自分の視界の片隅に映るそんなような光景に、たぶん綺麗なんだろうな〜とあくまでも推測するに留まっていたのでした。
「あれ?そういえば休憩した方がいいんだろうか??」熱川を出発した私らはノンストップで土肥の少し手前まで来たところで傍らのコンビニに入りました。
暗くなる前に山間の道は通り抜けておきたいです。小休止のあと、とっととリ・スタートです。 ふと、あとになって思ったのですが、、、 西伊豆スカイラインって、いつから無料開放になったのでしょう??? 私にとってかなり久々な道でした。
西伊豆スカを北上し、修善寺温泉街を通り抜け、大仁町も通り抜け、あとはひたすら市街地走行、三島方面を目指していきます。 おっと、tomcat34さんは藤沢の方だったのをすっかり忘れてました。R1を私たちとは逆方面へ行くとのことだったので、信号待ちの路上にてお別れとなりました。「すみません。こんなところで慌しく(謝)」クラクション、ププッと鳴らし、お互い別々の方角へ。
R1を沼津方面へ。途中R246方面へ分岐、東名・沼津IC方面へ。 ここで私は家族の者へのご機嫌伺い。とはいっても、見映えしない大したものもなく・・・「いわしのせんべい」を買いました。せんべいというよりも、日干し魚をもっとパリパリに乾燥させたようなものでした。
時間はPM6時少し前。 あとはそれぞれ東名・沼津ICから高速に乗り、家路を辿るのみです。 東名・沼津ICから高速巡航開始です。交通案内板の通り、秦野中井あたりから渋滞が始まり、ビシバシすり抜け走行が続き、横浜町田の手前辺りから解消し、そして私はその横浜町田で東名を下りました。 かくして、「第3回オフ・ミーティング in 熱川温泉・高磯の湯〜♪」としては無事に全てを完了したのでした。私個人としましては、最後の最後にほんのちょこっとほろ苦い思いもしました。 「おうちに帰るまでがツーリングですからね〜。皆さんお気を付けてーっ!」
そう言っていた私の台詞、今となってはなんとも空しい響きあり。
|