'00年 9月10日
午前3時発シリーズ(?)
爆走裏磐梯日帰ツーリング


「姥湯温泉」にて。。。危なかったので(笑)下方カット

プロローグ。。。

 それは私の不用意な一言から始まったーーーーー(笑)
この夏をバイク乗りとして生きてきていない私…。過ぎ行く夏をみすみす見過ごすわけにはいかない。やはりここらでなにか・・・。よーし!2000年の夏最初で最後のでっかい花火でも打ち上げるかぁぁぁ!
 やはり"でかい花火"というからにはでかい事しないとね。そういえば以前できもしないこと「午前3時頃出発」で「裏磐梯方面」を周りたいなぁと言った事があったッけ…一丁それをやるかー!「磐梯吾妻スカイライン」をもう一度走ってみたいし・・・。

 ただその為にもそれを公言しておかないと出発前にめげてしまいそうだったので思わずそれを私が発刊しているメルマガで発表。こうなりゃ「有言実行」だよな。。。
 ところが、そんなアナウンスにすぐさま食い付いてくる輩数名…。「行きます!付いて行きます!」「いつ行きます?いついつ?」

 かくして、本気チョコっと冗談大半の企画が100%本気企画になったのでした。おいおい、ホントに行くんかいな…(^^;。。。今更ながらにビビる私
 今回同行してくれる輩は。。。一番に食いついてきた「ヨッシー@ZXR750」を始め、「ヒラト@R1」くん、「shu-1@イナズマ400」くん、「TAMA@VFR800」さん、そして私「cow-boy@GSXR750」の計4名
 果たしてこの先のチン道中はいかに?!

ヨッシーぴーんち★。。。

 集合場所、時間は「東北道・蓮田SAに午前3時」。この"午前3時集合"にちょっと不安を覚えつつ、前日は早く就寝を心掛けたもののやはり"遠足の前の小学生状態"?!そんなに早く寝られようはずもない。なんやかんやとドタバタしているところへ「SOS」コール。同行予定のヨッシーが出発前のバイク整備中にバッテリーの(+)と(ー)を逆に配線してしまうミスによりウィンカーが壊れるというトラブルが発生し出発を泣く泣く断念。もしかしたら一番行きたがっていたのは彼かもしれない…(合掌)
 ヨッシーの分もしっかりと走ってくるよ、と声を掛けた。(皮肉?)

 午前1時過ぎ起床。2時くらいにバイクを引張りだしせっせと出発準備。まだまだ起きていない頭で慎重にバイクを集合場所へと進める。近所の路地を走っていると突然携帯電話がけたたましく鳴る。こりゃぁまた誰かトラブったのか?!慌ててバイクを止め電話に出てみる。すると。。。。。。。(-_-;)
。。。。。。。そこは酔っ払いの巣窟であった。。。。。。。。
 その晩、「Jellyfish」の飲みか…いや、ミーティングがあり、まぁ上機嫌な輩が饒舌にまくし立ててくる(^^; 電話の向こう側の酔狂振りにこれから始まろうとしているチャレンジツーリングへの気合が音を立ててひん曲がっていくのが手に取るようにわかる。「オレもそっち側に行きたいよ〜・・・」なんてね(笑)いやいや今一度気合を入れなおす。いざ集合場所へ!
 狂乱酔狂電話のお見送りありがとう!>たあぼー、POCHIさん、殿(電話提供?)・・・あと誰だろう?・・・ぶっ壊れたMにゃんさん、大丈夫?

"ホントに"午前3時集合!。。。

 まずは一人脱落…先が思いやられるなぁ、と思いながらも集合場所まで外環道をひた走る。おもむろに速度は何km/h?ありゃりゃ、メーターがない?!w(☆o◎)wガーン…速度計の照明が切れた…オレまでも…(^^; やはり一夏中動かしていなかったバイク。いきなりの走り出しにびっくりしたのだろうか。これだけで済んでくれ!とばかりに願わずにはいられなかった。それだけでなくこのトラブルが結構後々に「冷や汗」の原因となろうとはこの時知る由もなかった。

 とりあえずその後は順調に集合場所の東北道・蓮田SA到着!車の姿はチラホラいるものの当然の事ながらうちら以外にバイクなんかいるわけがない。
 そんな中既に何名か到着済。ん?ヨッシーがいる。みこやんがいる。せめて見送りにと車で登場のヨッシーに、てっきり行くのかと思ったぜみこやん(思わず拉致って行こうかと思った)。お見送り組が早々にお出迎えをしてくれた。どうもわざわざありがとう!
 その後続々と同行者達登場。全員揃ったところでハイポーズ!★


泣きのヨッシー、チャチャ入れのみこやん。後の3名ご無事で〜(;_;)/~~~

夜から朝へと空気の変わる瞬間。。。

 さていよいよ記念すべき第一歩(・・・って何の記念なのか?)次のチェックポイントは一気に宇都宮JCT経由日光宇都宮道路・今市ICまで。
 やはり寝ぼけ眼の頭ではどうも調子が悪い。なんだか速度感、距離感、平衡感覚が目覚めてくれない。怖々と、それでもアクセルはベタ開け(^^; こうなるともう習性でしょうか?(爆)とりあえず無事に各人今市IC到着。ネタバラシをすると、σ(^_^)cow-boyは宇都宮JCTからの分岐でどういうわけか土壇場まで迷い、挙句の果ては分離帯のところを数メーター行き過ぎた所で止まってしまいました。やはり頭が眠っていたのでしょう。その脇を怪訝な素振りのTAMAさんが無事に分岐していくのを尻目にバックしているcow-boy。良かったぁ〜行きすぎて直進しないで・・・(^。^;)ホッ

 さてそこから一般道をひた走る。R121(会津西街道)を北へ会津若松へと目指す。ただ一つ気掛かりな事と言えば。。。ガス補給の事。そういえば午前3時発はいいけれど、考えてみればそんな朝(?)早くからGSが開いているわけないよなぁ、それも日曜日だし…。一抹の不安を抱きながらそそくさと走り出す一行。辺りはまだまだ夜一色。おっと、しまいには霧の粒子が少し大きくなったような小雨交じりとなっていく。前が見えない。かといってカッパを着るほどでもない為走り続けるのであった。あたりがすこ〜し明るくなってくる頃、そうか今が丁度「夜」から「朝」に変わる瞬間なのね、そう感動する為にはあまりにも頭ボケボケ、そして眠い。故に感動の"か"の字もないだわさ。

 さてそろそろガスチャージが必要な頃。どうやら私のGSXRくんが一番大食らいらしい。かといってGSがあっても当然まだ開店前。時間はまだ午前6時前後。空はすっかり明るくなった。。各GSを見ると大体午前7時頃の開店みたいなので、このまま走りつづけてもガス欠になるだけ。そこで時間調整の為コンビニへピットイン!やはり腹が減っては…ということで軽く朝飯代わりを腹に収める。一息入れると睡魔到来。30分位休んだのだろうか、このままボケボケしていても眠くなるだけだし、そろそろGSも奇特な店は開いているだろうと、再び走り出す。目指すは「会津若松」。おっとその前にGSだ。
 会津若松市街に入る前にやっと開いているGSを発見。すぐさま緊急ガスチャージ。その店に入ると同時にガス欠(・・・といってもまだリザーブがあるが)。ギリギリセーフってところだろうか。ちなみにこのガス補給のドキドキハラハラはこれから毎回味わうハメとなる。他のみんなに聞くとまだまだ余裕、もう少し大丈夫と。やはり自分のが一番大飯食らいだぁぁ。頼むぜ相棒。少しはダイエットに励めよ!「オマエもな!」と言う声が聞こえてきそうだ。(自爆)

ラーメン紀行…まぁとりあえずお約束。。。

 無事にガス補給を済ませた一行、時間は午前7時。会津若松市街を通り抜け次に目指すは「喜多方」。そうやはりお約束の"らーめん"は食べねばね。喜多方でラーメンを食べた事がない私はどこへ向かえば良いのやら、とりあえず「喜多方駅」を目指した。ところが、そりゃぁそうだよな。どうしても都会の24時間体制に慣れ切ってしまっている私らはこんな朝っぱらからラーメン屋など開いているはずはないということに気付くのにはちょいと時間が掛かったみたい。駅前までの沿道のラーメン屋はどこもクローズド。そりゃ当たり前。とりあえずそこいらへ一行相棒を止め、私は駅前まで偵察に行ってみる。するとどうだろう、そんな奇特な店が一軒ありましたとさ。早速中へ入ってみる。メニューも値段もまぁまぁこんなものなのだろう。早速それぞれオーダー。ところで「喜多方ラーメン」の特色ってどんなものなんだろう…どうせ私は無知さf(^^;) まぁとりあえず「お約束」だからさ。とりあえず食べるだわさ。ズルズルズル〜・・・。店のTVを見る。何やら討論をしている。時間は丁度午前8時。こんな朝っぱらからラーメンを食べているというのも何だか変な感覚にとらわれてしまう。寝ぼけた頭のせいもあるが、どうしても「宴たけなわ始発帰り、ちょっとラーメンでも食べていこうか」とダブってしまう私が悲しい。これから更なる爆走が待ち受けているというのに、締めてどーするっ!自分に言い聞かせたのであった。
 さぁてと、そのお味の程は如何だったかな?皆の衆。
え?σ(^_^)?。。。。ん〜…可もなく不可もなく…かな?まぁとりあえずの「お約束」が果たせたという事で満足であった。


ほらね、ちゃんと「喜多方」行ったでしょう?証拠写真なのだ(何のじゃ?)


朝から既に締めてます。時間は午前8時さ。


なんだかデーハーな店構え。店内有名人のサインだらけだった(笑)
とりあえず「お約束」を果たせてご満悦の一行。
それぞれの愛車。右から、ヒラト=R1、TAMA=イナズマ、そして shu-1=・・・え?!
違いまっせー!冗談でっせー!みなさま(爆)

そして「米沢牛」?!

 第一の目標遂行!図に乗る一行、次なるターゲットを「こうなりゃ米沢(山形県)行って"米沢牛"じゃぁー」おぉ絶好調!。。。そしていきなり失速、墜落。ハイサイド、転倒。スピン、クラッシュ。点火、爆発。飲みすぎ、二日酔い(なんじゃこりゃ)。。。その勢いはもろくも崩れ去っていった。TAMAさん曰く「帰りがずっと下道になる恐れあり」。「うんうん」うなずく一同。ふと我思ふ「σ(^_^)はきっと"皿洗い"かも…」そして断念、残念、なんでやねん、ときたもんだ(ん?まだ頭がボケているのか…)素通りの「米沢駅前」であったとさ。今度来る時はー!って来る事あるんかいっ(・_*)\ペチ

 さぁ気を取りなおして、次なる目的地は同行のshu-1くん一押しの『姥湯(うばゆ)温泉』 向かう前に一応現地は…と。なになに?ダート?大丈夫かいのぅ…とまぁ多少の不安はあったものの、米沢牛の敵討ち!とばかりに行ける行ける!と問答無用で向かうのであった。
 時間は・・・午前10時過ぎ、たぶん。

ゼーハーゼーハー…(^。^;)ホッ…(*^。^*)わおっ!。。。(意味不明)

 その『姥湯温泉』を目指すも少々のミスコース。何とかその入り口付近までは到着のご一行様。その地図通りにそれなりのダート路はあったもののR1でも問題なく走破できる程度のものであった。よかったよかった。更に奥まで進むと、何やら立て看板。どうやら「この先工事中の為、一般車両は通行止め。定期的にシャトルバスの運行あり」といったものであった。そして「大人の足で30分。十分歩けます」のようなメッセージあり。それを見た一行。「次のバス発車までは、えっと、30分あるかな」「大人の足で30分ねぇ〜…」ヒラト@R1くん、それは当然のようにシャトルバスの到着を待つ構え、そしてその他の者は当然のように歩き出す構え。ヒラトくんの『まじっすかぁぁぁ』といった引きつった顔が・・・笑えた(^^)。
 ところがーーっ!まるで人生の試練をここに凝縮して受けているような錯覚さえ起こさせるこの道程。山道を歩き始めて最初のうちはヘラヘラ顔もすぐさまそれはマジ顔に。そしていつしか口数も減り、黙々と歩き続けるご一行。でもなぁ車が行き交っているよなぁ…関係車両かな。やっとの思いで歩いている傍らに"対向"のどうやら関係者と思しき1ボックスカーが止まる。おぉ、これがシャトルバスね。何やらTAMAさん運ちゃんと話している。聞けば、日曜日で工事が休みなので自車での通行できるよ、というもの。一気に疲れが吹き出てくる。とはいえここまで来てしまっては引き返したらそれで果ててしまいそう。このまま先へ進もう。悔しいからさっきの対向のシャトルバスなんかにゃ抜かれねーぜ!その運ちゃんの「もう少しで到着だよ」の言葉を信じて。でもなぁ田舎の人のもう少しって結構大変な距離があったりするもんだよなぁ…と不安を覚えながらも、それでも幾分か道も険しいのを乗り切った感じがするくらいに平坦になりつつある。あと少し、もう少し!おっ、見えてきました。何やら立て看板がある。おいおい、あと○○kmなんてんじゃないだろうなぁ…『あと500m』あと少し、もう少し。
 少し視界の開けたところに出た。温泉はいずこ?見渡してみる。少なくともすぐ近くにはなーい。何やら山の向こうの方へと視線を移してみる。むむむ…湯煙らしきものが…。それも遥か向こうにw(☆o◎)wガーン あの立て看板はどうやらここの温泉の入り口までの距離らしい。まぁ確かに…。でもここまで来たからには頑張るっきゃないでしょ。


やっとの思いで『姥湯温泉』入り口まで辿りつく。吊り橋渡るの図


その吊り橋から更に先を見ちゃったの図

 吊り橋を渡っていよいよ突入。すぐその袂に駐車場があり数台の車にバイクもちらほら。ここまで入って来れるんだぁ…もうそんな事をいっている場合ではない。進む、進む、進む。
 山荘(旅館)らしきところで料金を払う。「400円です〜♪」受付でおねーちゃんが言う。その前でみんな肩で息する、ゼーハーゼーハー…。しばし無言で息絶え絶え。足がもつれるσ(^_^;;;
 さて最後の力を振り絞って…またまた上る。すると、おぉ、見えてきた見えてきた。なんともこじんまりとした温泉だこと。女性用は当然の事ながら専用湯船があるが、どーやら男湯は混浴みたい。おいおい、オバちゃんが悠々と巾を利かせて入ってるよ。え?あ、いーんです、別に構わないです、ハイ。

 ロケーションはまさにオープンエア。私が今までに入った温泉の中で一番開放的だと思う。片側に岩肌を眺めながら、すぐ下を清流…というより乳白色の川が流れている。温泉の湯も乳白色。自分としては長く浸かるには少々熱めかな。着替え置き場の小屋があるだけ。あとは何もなし。湯船があるのみ。いいんじゃないかなぁ〜。なんだか今までのそしてこれからの疲れをここで一気に洗い流してしまったようだ。
 例えオバちゃんといえども「混浴」初体験〜♪ヾ(・・;)ォィォィ…そろそろ出た頃、おいおい今度は勇気あるオネーサマ。なるほどカップルね。それにしても、それにしても・・・(*^。^*)ポッ!ウブなんだからさぁオレ★_(. ・)θ☆()キーック

 小1時間の〜んびりとして、今度こそ帰路は送迎車でと。そりゃぁそうだ。こんな道また歩いていったらせっかく温泉入ってさっぱりとしたのにまた・・・ねぇ。WRCばりの攻め攻めな運ちゃんの運転。うまいんだか乱暴なんだか???着いてしまえばあっという間。これだったら最初から30分待った方が良かったよ、なんて言いっこ、な・し・よ! そう、考え方を変えりゃ、それだけの思いをして入った温泉の味。きっといつまでも忘れないであろう。というか、忘れられないであろう。。。ごちそうさま。


岩肌をバックにヒラトくん、さっぱりしたの図


そして私cow-boy、石の上にも3年の図(ウソ)


こんな感じの露天風呂。おっ!あそこに見えるのは…(鼻血ブゥー)
これって盗撮になるのか・・・?(逮捕)


オバちゃん、オネーちゃんがいなくなったので全景を。
オッチャンのおケツ、カァーット!


ホッと一息。えがった、えがった、の図
またしても、オッチャンのケツ、カァァァァット!

さて本日のメインディッシュは・・・え?

 さて、次なる標的座標確認!ターゲット・ロックオン!というわけで、いよいよ本日のメインディッシュの『磐梯吾妻スカイライン』。ここは自分自身3年ほど前に一度走っている。その時の気持ち良さが忘れられず今また再び。
 普通の"スカイライン"の景色にプラスなかなか独特のものが加味されている。「吾妻小富士」のすぐ麓「浄土平」。まるで"賽の河原"のよう。火山活動により荒れ果てた荒涼地帯が広がるところ。まだまだその一帯活火山状態の為、各所に掲げられている「火山性有毒ガスに注意!」の立て看板。硫黄の臭いが辺り一面に漂っている。
 木々の青々とした「緑」の氾濫している所と、その反対に殺伐とした「死んだ」風景と…そのコントラストもなかなか面白い。そしてそこを次のターゲットとして選んだわけである。

 さて、そろそろガス補給が気になってきている頃。みんなありがたい事に同時期の給油タイミングの為、一番やばい私に合わせてくれている。その私、「磐吾スカ」に入ってしまう前に済ませておきたい。少々道を間違えたりしていたら、あれよあれよという間に"スカイライン"の料金所へ。そろそろまずいんでない?料金所のオッサンに全工程の距離を聞くと20km程度との事。それくらいだったらなんとかもつかな、浅はかな考え。それは勿論次のGSまでの距離ではなーい。後に戻っても確かGSはなかったのだから前へ進むしかないでしょう。
 一番気持ち良い道をまさかエコランとは…(T^T) まぁ致し方ないところ。しばらく走っていると何やら突然雲行きが怪しい。そして突然の降雨。パラパラと…でもその「浄土平」のレストハウスまで"あと2q"の表示。それだったらカッパを着るまでもないであろう。慌てず急いでエコランで…なんとも厳しい条件下、メインディッシュなのにぃ〜…泣きが入るぜ。
 すると、突然バケツをひっくり返したように激しく降り始める。急ぐ、急ぐ、急ぐ。こういう時の1q、2kmというのはこんなにも距離があったものかと再認識。行く手をバスが立ち塞がる。そんなペースに合わせているうちにますます雨は激しく我々のカッパなしの身体を"叩きつける"。業を煮やしてそのバスを半ば強引に抜き去り、レストハウスへピットイン。なだれ込む様に庇のあるところへと引きこもる。ちなみにそのレストハウスの駐車場は有料。バイクは1台\100。こういった悪天候の時はなんだか損したよう。
 やはりこの雨はここでも突然の降雨だった模様。「吾妻小富士」には突然の雨に慌てて下山してくる人達。それでもまだ頂上外輪付近には人影が…。
 どうにかこうにか雨をしのいだが、しかし既に身体はずぶ濡れ状態。私の革ジャンは水を吸って重いのなんのって。ただこの降り方は単なる通り雨であろうとタカをくくって、のんびりと昼飯とするか。時間は恐らく午後2時頃だったと記憶する。


参ったねぇ…天気が良ければ最高のロケーションだったのに…
正面に見えるのが「吾妻小富士」外輪山である。
上まで上れるし、ぐるっと周れる。そして火口へも下りられる。
ただしよほど元気じゃないと上がってこられるかどうか…(^^;

もう一つの闘い〜エコラン〜

 パンっ!★。。。レストランで食券を買っていると突然爆弾か何かの破裂音がしたかと思ったら照明が落ちる。何事か?と思っていると、あたかも普段の事であるかの如く店の人は、あぁ落雷ですよ。ちょっとビビる。間近過ぎる雷はあんなふうなんだ。怖いながらも非常に興味深く思った。雨はまだ強く降り続いている。雲よ切れてくれ、雨よあがってくれ、そう念じながら食事を進め談笑し、そして私は"舟"を漕ぐ。。。ZZzz.。o○ やはりここにきて再び睡魔が襲ってきたらしい。外はまだまだ・・・。
 そうこうしているうちに時間は午後3時過ぎ。この時間でまだこんなところにいるのは後が辛い。考えてみれば通常の日帰りツーリングでは大抵午前6時〜午後6時、つまり全約12時間の行程。つまりその時点でひとつのツーリング。これからは2つ目、サドンデス状態突入?!
 あれ?あれ?さっきより降りが強いぞ?!もうこうなったら覚悟を決めて行くっきゃないでしょう。そそくさと出発準備を始める。


この時はまだまだ元気なヒラトくん。はてさて如何に?


それは私も同じ事。そして新たな"闘い"が始まる。。。
それにしてもこの時間でこの場所(福島の奥地)…(^^;


そうだね、まだまだ行けそうだね。
この先も安全運転でね。e(^。^)g_ファイト!!

 幸いそれまでの豪雨の峠は過ぎ去り、どうやら小雨となった模様。そんな中そろそろと慎重にワインディングをトレースしていく。こんなところでコケたひにゃ〜泣くに泣けないもんねぇ。
 ここでふと我に返る。ガス、ガス、ガス…「バス、ガス爆発」のガスぅぅぅ!(爆)もう秒読み段階に突入。レストハウスを出るとすぐさまリザーブに切り替わる。有料道が終了して一般道に入ってもこんな片田舎の道、そう易々とGSなどあろうはずもなく、神経戦の始まり始まり。幸いあとは下るだけなので、ずっとトップギアのままアクセルを開けないように慎重なアクセレーションで少しでも距離を稼ぐように心がける。そんな事ばかりに神経を削がれてしまっていたので、本来ならば途中の道を右折して「東北道・福島西IC」よりも東京寄りの「二本松IC」を目指す所をそのままどうやら行き過ぎてしまっていたようだ。やっとの思いで無事辿りついたGSのオバちゃんに聞いたところ「行きすぎだよ」「ここからだったら福島西ICの方が近いよ」・・・あらそうですか。皆の衆、すまぬ<(_ _)>
 一区間分を道路公団に寄付し、一行は無事に「東北道・福島西IC」から帰途へとついたのであった。次のチェックポイントは一気に「蓮田SA」という事を申し合わせて。。。

やはり福島は遠かった。そしてまたしても。。。

 雨足は強くはならないまでも降雨の中の高速走行。あたりも徐々に夜の帳が下りようとしている。ここまできたら何事もなくみんな無事にゴールまで辿りつきたいもの。慎重に、慎重に。それでもとっとと着いてしまいたい。そんな思いから多少のすり抜けも致し方ない。
 雨天走行の際、車線変更時のアクセレーションには要注意を再確認。開け開けで白線に乗った瞬間、リアが思いっきりスライド!!スピードは、かなり・・・(^^; やはりスライドは意図的なものとそうでないものではドキドキ感は段違いの差。いやぁ〜ビビリましたぜ。( ̄□ ̄;)!!
 そんなこんなからその後はおとなしくスムーズに先を急ぐ。しばらくすると雨もすっかり上がりところにより雲も切れてきている。エンジンからの熱気でそろそろ蒸し風呂状態。その為途中の「上河内SA」で単独ピットイン。でも恐らくみんなも同じ事考えているだろうなぁと思っていたら、やはり・・・。TAMAさん@VFR800とヒラトくん@R1がそれぞれピットイン。やっぱりなぁ〜(笑)ここでみんなカッパを脱ぐ。おや?shu-1くん@イナズマ400の姿がない。もしかしたら直行したかな?
 一息入れて再びエンジンに火を入れる。ガス補給はまだ気にせず。すぐさま本線へと戻る。
 ところが宇都宮の手前辺りで雲行きが再び怪しくなってきている。進行方向の地平の向こうは真っ黒だ。右前方で雷鳴が轟いている。切れた雲の隙間から時折稲光を垣間見る。かなり幻想的な光景だ。このまま降らないでくれよ〜と祈りつつも、その光景を楽しみながらの高速走行。ポツポツポツ・・・突然ヘルメットに、雨か!と思いきや…虫。

 辺りがすっかり闇に覆われて、車のテールランプがまるで子守唄を唄ってくれている。ところがそんな余裕は私にはなーい!冒頭でも申した通り、今の私のバイクは速度計表示=トリップメーター表示がなされなーいのである。頭で計算しながら走行でき得る明瞭さは既に持ち合わせていない。過ぎ行くICでの合流点付近の照明に一瞬映し出されるトリップメーター。「ぎょぇぇぇっ!」息を呑む。こんなに走っている。200km突破。え〜次のSAは?「佐野SA」だぁー!あぁなんとか余裕だな。かくして緊急ピットイン。SA内のGSへと進んでいく。さてと、どこからGS内に入っていくのかな?ふと前を見ると車の行列の側面に出てしまう。あれケツはどこ?え?行き過ぎた?じゃぁそこらへんから回っていき・・・・・・・・・・・・・・・かくして気付いた時には本線合流車線上にいる私・・・(滝汗)なんでやぁぁぁぁぁ…の声を残しつつ無事に本線合流と相成りましたとさ。や、やばい…頭の中をいろんな事が渦巻いている。寝ぼけた頭ではそれらを到底整理できるだけの力は残っていない。まるで10年型落ちPCのように…。そんなこたぁどーでもいい。とにかく何とかせねば。え〜次のSAは・・・?え?!「蓮田SA」まで24km?!そんな殺生なぁ〜(×_×;)またしてもエコラン。第一車線上を優等生走行、この私がっ?!時折垣間見る事ができるトリップメーター。その表示は220kmを突破している。ふ〜ん、まだリザーブにも切り替わってないし、焦るほどの事はないジャン。余裕だね。ホッと胸を撫で下ろし、リザーブ切替え時の為に燃料コックの位置を確認しようと手が触れたその瞬間!顔面蒼白★。。。。。リザーブになってるじゃん( ̄□ ̄;)!!

そして結末〜エピローグ〜

 この前のガス補給の際に燃料コックの戻しを忘れてた。。。今自分の頭の中は、ガス欠=バイク止まる=側道押す自分=誰かヘルプ・ミ〜(T^T) の図式が鮮やかに描かれている。なんだかギャグの様なこの有様。こんなところで自滅してなるものか!更なる慎重且つレーサー張りのアクセレーション。エンジンが少しでもギクシャクすると「き、きたーーっ( ̄□ ̄;)」
 そんな神経戦の行く末は「蓮田SAまであと2km」の表示でホッと安堵に変わっていく。ここまで来りゃもう大丈夫。2km?!へへ、押してやるよー!なんて急に気が大きくなってきて、最後っ屁のアクセルワイドオープン!そして到着。(^。^;)ホッ

 そこには既にshu-1くん(やはり一気走り)とヒラトくん(先発)が到着していた。すぐTAMAさんも到着。するとPOCHIさんのお出迎え。前夜が狂乱の一夜の後だけにわざわざのお出迎え、誠に恐縮至極。<(_ _)>とりあえず全員無事をご報告。バイクを下りた瞬間、地べたにへたり込む私。正直やはりきついね。乗っている時は気が張っているから、一気に緩む。安堵感と走破達成感。括って満足感で一杯である。
 ただまだ先は残っている。家に着くまでがツーリング。ここで完全に心の解放を行っては元も子もなくなってしまうので、それは帰宅まで取っておこう。
「お疲れさん!」そう言い残し、みんなそれぞれの家路へと散っていったのであった。帰宅時間、午後9時・・・くらいだったと思う。飯を食い、風呂入り、そして気を失う・・・心地よい心地よい。。。(〃⌒ー⌒〃)∫゛゛


鉄人TAMAさん…(笑)とりあえずみんな無事で何より。
表情が固まっているヒラトくんが気になる・・・


わざわざのお出迎えありがとう!>POCHIさん
ホントあんたら姉弟って・・・タフね(笑)
やっぱ気になる・・・ヒラトくん


そしてこうなる・・・
お疲れさん♪ヒラトくん。安らかに眠れ(爆)

あとがき。。。

 とにもかくにも道中の走行に関わるトラブルは皆無で全てのメニューをこなすことができた。恐らくあくまでもソロを貫いていたら出発の時点でもしかしたら断念していたかもしれない(爆)そんな弱気の私の後押しをしてくれたみなさん、感謝の気持ちで一杯である。しこいようだがとにかく「無事が一番!」これに尽きると思う。
 何やらこの「午前3時発!爆走ツー」はシリーズ化されそうな嫌な予感がするのだが、もしその時は懲りずにまた付き合ってほしい。おっと、勿論これをご覧になった皆様方で興味を持たれた方は是非次回にはこの「楽しみ」と「苦しみ」の紙一重、綱渡りの感覚を楽しんでいただきたい。
 次なる目標が見つかった!『午前3時発!爆走乗鞍・安房峠日帰りツーリング』。。。これかな。ホント懲りないヤツ…懲りてたまるものかいな!

で、いつ?。。。



 これにて私の『この夏最初で最後のでっかい花火』は打ち止め。良い花火だったな。





お・し・ま・い!