雪雪雪・・・！１月下旬の首都圏は２週続けて雪にみまわれた。しかもその２週とも、土曜日に「ずんずん積もるぅ〜♪」となり翌日曜日になるとウソのような青空が広がったりする…。誰かが歌っていたっけ…「こんな夜にオマエに乗れないなんて〜♪」まさにそんな気分。バイク乗りにとって雪は天敵だぁ。

　そんな思いを掻い潜り、やっとの思いで平穏無事な日曜日が来そうだ。こりゃぁ乗らないと走らないとバチが当る…そんな思いがここBBSでふと文字になって表われてしまったようだ。あらあらいつの間にやら「行く人この指止まれー！」なんて告知をしている始末…。
　厳冬のこの時期に走れるところはどうしても限られてきてしまう。伊豆半島が妥当な線だ。しかも山沿いは危ない。故にひたすら海沿いを行くしかない。それならばいっそのこと・・・
・・・ということから『伊豆半島一周』と相成ったわけであーる。

　前述の通り、この時期の可能な日帰りツー行き先として「伊豆」を前提にコース設定する。やはりこの時期「温泉」は必要不可欠。そこで私のお気に入りの伊豆熱川温泉『高磯の湯』をまず第一の目的とする。ここは楽勝。さてその次は。。。
　ある日、当ＨＰのBBSにたまたま、とある下田とジャズ喫茶『Jazz-port』さんからカキコがあった。マスターもどうやらバイク乗り。その店構えをそちらのＨＰで確認するとなかなか興味深い。これは一見の価値はあるぞ！そんな思いからすぐにコンタクトを取り、そのルートメニューに入れた次第である。
　こうして２つの目的と「伊豆半島一周」という’大命題’が決まったわけである。

　どうやらこの日、伊豆半島の至るところに”くらげ”が出没するとの情報を得た。我々「の〜んびりツアラー組」の他にも「お散歩組」やら「ソロ組」などなど…。それぞれの目的用途に合わせた編成で思い思いの’この日’を楽しもうという趣向である。そしてできることならば最終休憩場所ででも「集合」しようと、それぞれの最終チェックポイントを「東名・海老名SA」を前提に行動してみる。果たして無事に再会の喜びを分かち合える事ができるか？！さてお立会い！！

集結した面々…
この日、西湘PAに集まっていた 'おバカ'な人達（良い意味でね♪）	この日この時、西湘の海！

　我々「の〜んびりツアラー組」の最終集合場所、西湘BP・西湘PAにAM９時集結。この日の「の〜んびりツアラー組(略して”のんツー組”)笑」の編成は全部で５名（TAKA＠ZRX1100、ホンマさん＠Zep750、あっちさん＠超黒鳥、ヒラトくん＠R1、私cow-boy＠GSXR750）。全員無事に定時に集結。
　西湘の空はどんより曇り空。それでも時たま雲が切れそうになりなんとなく肌寒いながらも大丈夫そうな空模様だ。海の青も鮮やかではないながらも波は穏やかでどことなくのんびりムードが漂っている。
　ここ西湘PAまでの道中、ほとんどツーリングバイクに出っくわしていなかったのだが、やはりここにくればある程度のバイクに遭遇する事ができる。こんなに寒くてもおバカな輩はどこにでもいるみたいだ…（笑）

　ぼちぼち出発の準備に入った頃、この日伊豆半島を舞台にした「鬼ごっこ」の逃げ役’じぇんとるまん’からの入電がある。彼は「のんツー組」言わば’鬼’の我々と同じルートをひたすら逃げていくという。この時既に’逃げ役’伊豆大川のあたりまで辿り着いているとの報告だった。そりゃぁ遥かに早い時間にスタートを切っているのだから無理もない話だって。
さぁ頑張って追いかけよう！いざ出発なのだ！

　先は長いぞ急ごうか。
ここからはひたすら海岸線を南下していく。比較的道は空いているようだ。ただ伊東市街が市民マラソンで交通規制が敷かれていて少々混雑したぐらいだ。途中１回くらいは休憩を挟もうとは思っていたのだが、気が付くと熱川温泉に到着してしまっていた。皆の衆失礼！
　とりあえず当初の予定通りAM11時位の到着予定通りで「高磯の湯」浸かることができた。

　「高磯の湯」は海辺の露天風呂で、眼前に海が広がっている。まさに波打ち際の温泉だ。天気が良ければロケーションは抜群なのだが残念な事にこの日は少々雲が厚く、海の色もくすんでいた。とはいえ、この温かものはいつ入っても「さいこー！」なのだぁ。ついつい「あ"ぁ〜」と声を上げてしまう私ってオヤジだ…（笑）湯から上がるとすぐに湯冷めをしてしまいそうなので、ついつい長湯になってしまった。火照った身体はすぐさま現実に引き戻されてしまったが、とにもかくにも『第一の目標』は達成されたのだった！！

いやいやいや・・・極楽極楽♪	危ないからそれ以上 上には…(-_-;)	ご覧の通り、うちらの貸し切り状態 ＼(^o^)/
露天風呂の全景。 すぐ向こうは海なのだ	あらよっ！	くえっ！ …って、楽しいTAKAどん♪
ヒラトくん！早まるなぁ！ この時期寒いぞ！夏にしよう(爆)	はい、チーズ！ 先は長いぞ、頑張ろう！

　一瞬の夢見心地を味わって、さぁ先へ急ごう！次なる目的地は下田だ。と、その前に給油をしておこう。ここまでの距離、自宅(東京)から約170km。

　通りすがりのＧＳで給油をしている時に、ふと目の前のコンビニに目をやると・・・なんだか見た事あるのがタバコをぷかぷか(-｡-)y-ﾟﾟﾟあららぁ？「みこやん、見〜〜〜っけ！」ということで、一人目をGet！みこやん＠GSF1200Sを拉致したのであった。一緒に下田まで護送と相成ったわけである。

　さてその次なる目的地、下田のジャズ喫茶「Jazz-port」まではもうあと少し。そろそろ腹も減ってきたので先を急ごうか。
その後も問題なく、渋滞を懸念していた下田駅前周辺もす〜いすいで無事に目的地のお店に到着。早速マスターがその爆音に気付いてお出迎えしてくれましたとさ。なるほどぉ〜いやぁ〜怪しいぃ…もとい、興味深い店構えである（笑）

噂の「Ja-po」の前にて…

　しばしその店構えを堪能し、そそくさと中へ入っていく一行。奥の方に４人掛けのテーブルが一つ。その脇に更に２人掛けが一つ。その２つを我々が占拠する。あとはカウンター席に４人位とその後に２人掛けテーブルがあるという、比較的こじんまりとした広さである。ジャズ喫茶と銘打っているだけあって、で〜っかいスピーカーが我々の席の横に鎮座している。そしてそこからは優しい感じにジャズの調が流れてくる。
　そして…ん〜店内は何とも言えない雰囲気を醸し出している。ただ一言「楽しい♪」店内の壁、天井の至るところが色んなモノで埋め尽くされている。写真やら何かのチラシ、鍋、ヤカン、トランペット？、な、なんばープレート?!(笑)。私の座った席のすぐ横に天井から２本のロープが…。それぞれに「オン」「オフ」と書いてあった。一体何なんだろう…そんな好奇心が芽生えてきたのだが、しかしそれをおいそれと引張ると何だか恐ろしい事になりそうなのでその場ではやめておく。

　さて、腹も減ったし早速注文と行こう。ジャズ喫茶なのに食べるもののメニューは豊富だ。店の看板メニューに「サッポロ直送みそラーメン」がある。こちらのＨＰを拝見すると他にも味に自信のある逸品がひしめいている。チャーハン、ドライカレー等々もあった。
　みんな思い思いの注文をする。思わず笑ってしまったのが、そのｍｅｎｕの中に列挙してある’たぬきうどん’に並んであった「手抜きうどん」。。。全員思わず吹き出した(大笑)なかなか洒落がきいているというか。他にも「手抜きラーメン」もあった。一体どんな’手抜き’なのか興味シンシンであった。しかし私は守りに入り、塩ラーメンを注文する。
　いやいやいや…、喫茶店で食べるラーメンというのは一体どんなもんなのだろうかとちょっと不安になっていたのだが、これはまさしく逸品！いやぁ〜うまかったうまかった♪どんな風に旨かったのかをボキャのない私はひたすら’旨かった’というしかないのが悲しい(笑)　みんな黙して語らず、ひたすら食っていた。いやいやいや、ごっそーさん！マスター。
　店内はうちら６名が半分を占めていた。もう半分には近所の常連さんだかが訪れてくる。中学生らしき制服姿の少年も来る。そういう事から見ても近所でも評判の店なのだろう。

　食後もしばらーくボンヤリしている一行。せっかく遠路遥々来たのだからそう簡単に出てしまうのは勿体無い(笑)。すると一人がＷＣに立つ。あれ？どこにＷＣが？と思っていると、どうやら私の隣、天井から例の紐が下がっているところ、そこがＷＣの扉らしい。あ、ホントだ、ここ開くんだ(笑)いろんなモノがひしめき合っている中にその扉は埋まっていた！そして例の「紐」はＷＣの明かりのスイッチらしい。それでもその紐を引張るのをためらうヤツ…そうホントに引張って良いのか？引張ったら何かのギャグみたいに頭の上にタライか何かが’カーン’って落ちてきやしないか?!なんて感じで疑心暗鬼だったり(笑)。ＷＣに入ったヤツが鍵を掛ける。すると、おっ！あんなところが光った！おぉ、なるほどね(笑)おいおい、点滅してるぞ？緊急事態か？！なんて…。
　TAKAが入る。「えっと、スイッチはどうするんだっけ？」「この紐、引張るの」「なるほど、で、次はどうするの？」「(笑)扉を開けて入ればいいんだよ〜！(爆笑)」当たり前の事をするのに常に”？？？”が付いて回る。いやぁ〜オモシロイおもしろい♪

　そんなこんなで小一時間くらい過ごしたであろうか。先はまだまだ長い、そろそろ出発しようか。マスターに挨拶をして銘々出発の準備を始める。
　ここの店はまたいつの日か必ずや来てみたい。もう少し近くだったら間違いなく入り浸っている事であろう。そんな居心地の良い空間に感じたのは私だけではあるまい。

　あ、そうそう、マスターが言っていた「さっき仲間が一人来たよ」’じぇんとるまん’の事だな。あんにゃろぉ〜！追いかけろぉー！
　ここで みこやんと分かれる。なんでも根性なし(笑)のみこやんは来た道を引き返して行くという。気を付けてねぇー！我々西へ、みこやん東へと別れて行った。

正面がカウンターね。 埋まってしまっているよう…	天井にも…。あれは時計?!	私の後ろが例のＷＣ 向こう正面にみえるのがスピーカー
なんだか絵になっているよ あっちさん…(^^)v	あっけにとられている’みこやん’ （やらせ　笑）	逃亡手段を考えている みこやん…
いやぁ不思議な時間だった(笑) はい、チーズ！

★ ジャズ喫茶【Jazz-port】ＨＰはこちらからどうぞ！

西伊豆突入！急げや急げ?!

戸田港を見下ろす見晴らし台にて

　さて、次なる目的地は…あとはひたすら西伊豆経由で北上するのみ！ショートカットはしないのだ。石廊崎すら周ったのであった。あとは問題なく滞りなくひたすら走る走る走る！そうそうあくまでも我々は「のんツー組」だよん♪の〜んびり走ったのであった。人が何と言うか保証の限りではないが…。
容赦なく、もとい、の〜んびりと走り戸田のあたりの見晴台で小休止。ここまで一気走り。なんかみんなヘロヘロかな？(笑)まだまだ先は長いぞよ！

　そこで各方面の情報を知る。「お散歩隊」は東伊豆の城ヶ崎海岸辺りの温泉でのんびりしているとの情報あり、それによると くらげの隊ちょ、ぱとらっしゅがPM６時に東名・海老名SAで出迎えるらしい。みんなそこに集結する予定との事。まぁうちらはのんびり行こう。時間はPM３時半くらい。楽勝かな(笑)。。。再び走り出す。。。

　その後順調に海岸線を北上する。しかし沼津市街に入る手前で途端に今までの道はド･渋滞となる。路肩走行もままならない。かくなる上は・・・ピーっ★(放送コードに引っ掛かる為お伝えできません。悪しからず…)・・・ということで、無事に沼津市街に入った。
　とりあえず今後のルートは東名・沼津ICからは入らずに、ひたすらR246の下道で行き、大井松田ICから東名に乗るという構想でいた。ちょっと小休止でコンビニに入る。ふと、ヒラトくんがＴＡＫＡのZRXを見やる。ヘッドライトのバルブが切れているらしい。さてはてどうしたものか…。おっ、目の前は、オート○"ックスがある。そこでバルブ買ってくれば…あれ？あんなところに、レッド○"ロンが…。かくしてＴＡＫＡは某’赤男爵’の元へ助けを求めて走り去って行った。我々はひたすら無事を祈るしか術はなかったのであった…（合掌）
　ほどなく無事に帰還したＴＡＫＡ。しかし辺りには夜の帳が今まさに下りようとしていた。これから下道を行こうという気力もすっかり失せようとしていた。とりあえず目標は全て完了したわけだからここは素直に沼津ICから東名に入ってしまおうと満場一致で決定したのであった。そして程なく東名・沼津ICから乗り込み、一路、海老名SAを目指す一行。強烈な渋滞があった記憶がないからさほどでもなかったのであろう。「海老名SA」の看板が見えてきた時、ホッと安堵したのであった。

　おぉ、みんな集まってるねぇ。無事かい？無事？お疲れさん！お疲れぇ！！「お散歩隊」のうさぎさんチームは既に到着してるみたい。かめさんチームがまだかな。おぉ、鬼ごっこ結局捕まえられなかったよ、じぇんとるまん。おっ、みこやんこっち来たのね。何？ぱとらっしゅ隊ちょ、PM２時からここにいるの？何やってんだか…(大笑)　そうこうしているうちに、かめさんチームも無事に到着したみたい。売れない芸人、先導オツカレサマ！定例ツーリングでもないのにどうやら１７匹のくらげが集結したみたいだ。それぞれが向かった方面での出来事話題を語り合う面々。この時この場所に集まれたという事は今までのくらげからするとまさに奇跡に近いかもしれない(笑)とりあえずみんな大きいトラブルもなくルート消化して来れたという事だから。おめでとう皆の衆。現地集合ツーリングってあるけれど、これは言わば『最終休憩所集合ツーリング』かな。今回は「伊豆半島」だったから、次回は「房総半島」で？！(爆)

語れ語れぇー！	お勤めごくろー！ びっとまん♪	ムンクの「叫び」状態なみこやん 挙動不審のあい♂
この日この時この場所に… １７台集結！	さぁ、お笑い芸人の新ネタ発表会！ 果たしてこれは’売れる’のか?!	相変わらず人のバイクを 止まり木にする みこやん…(笑)

　それぞれ語り尽きたところで家路につく事にしよう。家まではまだ遠い。最後まで気を抜かずがんばろう。総走行距離はどうやら５００km弱といったところみたいだ。今日もよく走った走った。おなか一杯だ。

　東名・東京料金所を過ぎて程なく行くと、環八に下りるのと首都高に向かって行くのとに分岐する。私は環八に下りていく。その手前からかなりスローダウンする。誰か来ないかなぁ…。ぱとらっしゅ隊ちょの闇夜のカラス＠ZX-11が片手を上げて過ぎ去っていく、かずさん＠Ducati ST-4がプッとクラクションの挨拶鳴らして首都高の方へと消えていく。こちらも手を振り挨拶する。毎度の事ながらこの瞬間がもしかしたらマスツーリングで一番好きな一瞬かもしれない。お互いの健闘を称えながらも残りの帰路をがんばれよっ！って励ましあっているようで。だからいつも分かれ間際はスローダウンする。今回も挨拶できた♪幸せ一杯、腹一杯で残りの道程を無事に走ろう！そんな気持ちになるね。
　あぁ今日も楽しかったわぃ(^^)

　さて、今回の企画は冒頭でも述べた通り、突然２日前くらいに決めたものであった。それにも拘わらず４名もの奇特な方々のお陰で今まで掛かっていた「走りたい走りたい病」を一気に全快する事ができた。そしてこの大団円。この日この時この伊豆半島のどこかを同じ仲間が走っているという事を思いながらのツーリングというものもなかなか興味深い。あいつら今頃どこらへんだろう…なんて。もし万が一のトラブルの時でも心強かったりする(笑)

　さぁとにかく終わった。
　ところがどっこい！さぁ次は？？？
。。。またじっくりと考えることにしよう。またみんな付き合ってくれるかい？楽しみにしているよ、みんなと走るの。ふふふ…ま〜たすんごいメニューを用意しておくことにしよう…。その時を楽しみにしていておくれ(^^)v