ミニバイクレース参戦記
『モトカップ3耐』Jr参戦2戦目。。。の巻


03年10月26日 天気:晴れ
湯河原シーサイドGPにて。。。
== 2 ==


 刻一刻と近づくスタート時刻。
 定刻の14時よりも30分早められての13時30分スタート予定。
 私は私らのピット前でおもむろにコース全体が見渡せるよう持参した脚立に乗り、片手にストップウォッチを握り締め、指を掛け、押すその瞬間を固唾を飲んで待っていました。
 無事にスタートしてくれ.....シゲチビ号第一走者のぴらっちと、魔ッハ号第一走者のじっぴ〜さんに念を送ったりして。。。
 あたりには今までの喧騒が嘘のよう。ピーンと痛いほどに張り詰めた緊張感と共に恐ろしいほどの静けさが漂っていました。まるでそこにいる人達の心臓の鼓動が聞こえてきそうなほどに・・・。
 ドクッドクッドクッドクッ・・・あ、こりゃ自分のだっ(笑)

 。。。さぁ、そしてその時がきた。

 スターターが旗を振り上げる。

 振り下ろす。

 スタート!!

 各ライダー一斉に自分のマシンに向かってまっしぐら!

 今までの静けさを突如打ち破る各マシンの咆哮!

 2ストエンジンの奏でるパァーン☆というけたたましいエキゾーストノートと共に目の前を通り過ぎていく縦長に暴走列車のよう。

 そこ退け!そこ退け!
 うぉりゃぁぁぁぁぁ!
 いけぇぇぇぇぇぇぇ!
 邪魔だ邪魔だどけぇぇぇ!!!

 30数台そんな魂の叫びがそこら中にこだましてます。
 まさに団子状態で最初のコーナーへ入っていく。。。

 え?え?うちらのマシンは無事???
 ぴらっちは?じっぴ〜さんは?

 なんとか視界の中に見止め、両車の無事を確認。
 まずまずのスタートを切れたようで、とりあえず第一関門通過でしょうか。

 全体の印象としては、やはり前回7月の雨中レースの時とは違い、今回は絶好のコンディション。当然ペースも速くなっていますが、転倒などのアクシデントはさほど見られず、まずまずの滑り出しという印象がありました。ぴらっちもじっぴ〜さんも危なげなく着実に自分の走行枠をこなしていっている.....かに見えましたが…。

 「あっ!あそこ!」

 誰かが叫び、指差したその先には・・・

 ・・・インフィールド上、右コーナーでやっちゃってる魔ッハ号の姿が・・・。

 寝ているマシンに駆け寄りすぐさま起こしているじっぴ〜さん。ほどなく再び走り出しましたが、そのままピットに入って来た時に備え工具類をスタンバイ。しかしそのままホーム前を駆け抜けていくじっぴ〜さん。どうやら大したダメージはないものと思われました。

 ・・・そう、その時は・・・

 それからの魔ッハ号は順調でした。無事に予定を消化していくじっぴ〜さん。
 やはりこの狭いコースで一番注意しなくてはいけないことは他車との呼吸だと思います。「いく」か「引く」か...。全体的に見ても決してプロフェッショナルなレースではありません。それ故にレース慣れしていない人も多数いるために、後から突付かれても引きどころを心得ていないと結果...絡み絡まれドンガラガッシャン☆...やはり...順調な滑り出しと思っていましたが、レースってものの本性が出てきました。じわじわとヒートアップしていくに連れてあちらこちらでやらかし始めましたね。

 あちらこちらのブービートラップを掻い潜り、順調に自分の走行枠をこなしているぴらっち。ちなみにうちらは1人30分ごとの走行を2順して合計3時間とします。まず15分...つまり半分となった時点でサインボードで[15分経過]を知らせます。そしてラスト3分くらいになったら[L5][L4]・・・[L2][P IN]とボード出してライダー交代に至ります。こんなコース上のライダーとのやりとりも耐久レースならではの醍醐味ってところでしょうか。ライダーだけではなく、チームのみんなと頑張っているんだ!という一体感に耐久レースの楽しさがあります。
 そんなわけで無事に30分を走りきったぴらっちからシゲチビ号は第二走者のシゲ吉@ライダーの手に渡り、再びコース上へと。
 そして1コケながらもその後は無事に走りきったじっぴ〜さんの手から第二走者のRIDER_555さんへと渡った魔ッハ号も再びコースへ復帰。

 さて、ここいらへん.....特にシゲチビ号駆るJr2軍についてはほとんど語るところなしってくらいにコンスタントでありながらなかなかのハイアベレージを保ちつつ、周りでのドッタンバッタンを尻目にシゲ吉から今度は第三ライダーのま〜べりっくの手にシゲチビ号は渡って行ったのでした。そう、とりあえず「爆弾」の一発目は不発に終わったようで...(謎)

 魔ッハ号も全く無事にRIDER_555さんから第三走者のDigit_kappaさんへバトンタッチ。問題なくコースへと復帰・・・ん?問題なく??なんか見ていると、ど〜もスピードがのっていないように思えるのですが…。なんだかスクーターにも置いて行かれているような気がしてならないのですが...?それは気のせい??? どうもDigitさんの走りも辛そう・・・。あ、カウルがガタガタしてる?!カウルが外れそうになってます。
 そんな状態のままなんとか30分枠を走りきりルーティンのピットインで入ってきました。
 Digitさん、マシンを止めるや否やカウルの外れを訴えています。
 アッパーを止めているタイラップが両側とも切れてしまっています。1コケ時に切れてしまったのでしょう。
 すぐさま代わりのタイラップで結束。次いでライダー交代2順目のじっぴ〜さんへバトンタッチ!コース復帰なり!

 シゲチビ号の方も既にま〜べりっくの手から2順目のぴらっちの元へ。
 フルタンクで走り始めたものの果たしてそのまま無給油で走りきれるかどうか?前回は3時間を無給油で走りきったのですがそのときは雨。今回は完全無欠のドライ。やはりスロットルの開け方の違いから前回よりも遥かに燃費は悪くなっているはず...というところから一応2リッターを用意しており、そして次ぎのシゲ吉へのバトンタッチの時に給油する作戦を取っていました。土壇場最後の最後でドタバタするよりも余裕を持って早めに動こうという。
 魔ッハ号も同じ作戦でいきます。どちらへの給油体制万全。じっとその時を待つばかりです。これぞ耐久レース!ってシーン到来です。ピットマンの腕の見せ所ですわ。し、しかし。。。

 「あっ!あそこ!」

 またしても誰かが叫び、指差したその先には・・・Part2!

 ・・・インフィールド上、右コーナーでやっちゃってる魔ッハ号の姿が・・・。

 そう、前回と同じ場所で寝そべっている魔ッハ号。今回も他車との接触でやってしまったようです。
 しかし災いは続きます。
 急いでマシンを起こすじっぴ〜さん。するとそこへ後からまた別のマシンが...

 (((((≪*****ぢゅどーん!!!*****≫)))))

 なにかがぶっ飛ぶ。
 あ、ありゃリアシートカウルだわ。。。

 とりあえず復旧...というよりもカウルをマシンに乗せて走り出すも、やはりかなりのダメージは残っているようですぐにピットインしてきました。
 マシンに駆け寄り状態を見てみると、どうやらシートカウルの取り付けステーが折れてしまっていると...。

 えーぃっ!ガムテープぐるぐる巻きじゃぁーっ!

 シートレールとシートカウルとをまとめてガムテープで何重にも巻いてなんとか固定しコースへと復帰していきました。
 ところが・・・ほどなく・・・

 見ていても全く元気がないマシン。
 なんだか止まってしまいそうなくらい。
 堪らず再ピットインするじっぴ〜さん。
 マシンもアクセル煽っても、ももももも・・・ってまるで反応が鈍臭い。
 エンジン周りを見渡してみると、ありゃりゃっっっ?!

 どうも水が漏れているよう。

 すぐにタンクを外し、ラジエーター内に補水する。
 しかし一向にエンジンが目覚めない。
 なんか嫌な予感がする。。。

  大掛かりに手を入れる必要性から一先ずマシンをピットロードからパドック内に押していきました。
 タンクを外し、カウルを外し・・・。
 みんなで喧喧諤諤しているうちに、またしてものダサMacが見つけました。

 あっ、ラジエーターホースが破れている・・・

 なるほど、そこからの水漏れでオーバーヒートしたか・・・。しかしロックはしていないようなのでどうだろう...生き返るかな?
 すぐさまその破れている個所を切り去り、ショートカットして再びジョイント。水を入れ、私がマシンに跨り押し掛けイッぱぁぁぁつっ!

 ぷしゅっっっ!

 サイレンサーから湿気たアフターファイヤーのような音がしました。

 それが魔ッハ号最後の一声でした。

 プラグを換えてみたりあれこれみんなでよってたかってやってみましたが、もう二度と魔ッハ号の声を聞くことはできませんでした。

 それでもみんなは最後の最後まで諦めず喧喧諤諤やっていました。
 んが、おっとっと〜、私はこちらの御役目が・・・
 時計をちらちら見ながら魔ッハ号に関わっていましたが、そろそろシゲチビ号のその時が近づいていましたので魔ッハ号はみんなに任せて再びコースサイドへ戻ってきました。
 シゲ吉と給油の際の段取りを確認し合います。
 給油口を開けて、もし走り切れるだけの残量が残っていたらそのまま無給油でGo!ね。そこいらへんの判断をシゲ吉に任せました。

 さていよいよ...2順目を無事に走り終えたぴらっち駆るシゲチビ号がシゲ吉待つピットロードへと入ってきました。

 私は混合ガス2リッター入っているジョッキを手にスタンバイ。

 マシンからぴらっち降りる。

 続いてシゲ吉跨る。

 私、鍵を給油口へ差し込み開ける。

 中を覗く。

 シゲ吉叫ぶ!

 「要らない!Go!!!」

 すぐに給油口を閉め、そのままコースへ復帰するシゲ吉。

 完璧!ノープロブレム。

 あとは任せたぜーっ!

 そうです、なんら問題なく走り続けるシゲチビ号。あまりに面白くないくらいに順調に。。。まさにピカイチの安定感。

 だれかが持ってきた情報によると・・・シゲ吉走行枠でクラス1位になったらしい?!これにはとてつもないプレッシャーがま〜べりっくに襲い掛かる?!チェッカーライダー責任重大ってところで。ましてや、下とのその差約1周?!ワンミスが命取りであり運命の分かれ道ってところでしょうね。しかしそんな掛かっているであろう物凄いプレッシャーの片鱗を微塵も感じさせない整然と落ち着き払っている2軍の面々にはただただ脱帽。コンスタントにノーミスを徹底したその走りには見ているこちらは安心しきっていました。

 結局あれほどこの1ヵ月強の練習の間大活躍だった「爆弾」も、この日ばかりはそのなりを潜め、ついには(((((≪*****ぢゅどーん!!!*****≫)))))...することなく自分の務めを果たしてしまうというなんともお粗末.....もとい、大躍進!!!あとは最終ライダーに全てを託して見守ろう。  こうして全て無事に最後の走行を終えたシゲ吉の手からマシンを受取ったま〜べりっくが少し傾き始めた陽射しを受けて最後の最後のコース上へと出て行きました。
 送り出したこちらは、あとはジッと祈るだけ。とにかく無事に帰ってくるのを待つばかり。

 シゲチビ号を送り出したあと、再び魔ッハ号の元へと戻ってみる。
 本来いてはならないその場所に鎮座している魔ッハ号。その姿はとても見るに忍びなかったです。
 そして「魔の3軍」の人達...。みんな戦闘服から平服へと着替えていました。「レースなんてこんなもの...」そう強がってはみるものの、やはり残念無念。背中がそれを物語っています。訴え掛けています。
 今回全くのゼロからのスタートだった魔ッハ号と3軍の人達。
 みんな各々様々な障害やら困難を乗り越え掻き分けこの日を迎えたことでしょう。それだけにその「証し」は是非とも欲しかったところでしょう。

 遠すぎたチェッカー・・・

 勝ち負けだけではないレースだってあるはずです。
 参加する事に意義があるレースだってあるはずです。
 ひたすら純粋にチェッカーだけを目指すレースだってあったっていいはずです。

 あっ・・・そう。そうだったっ!
 その手があったんだっけ・・・

 でもそれはもしかしたら拒否されるかもしれない。
 そこまではいらないよって言われるかもしれない.....。
 でもとにかく提案してみよう、彼らに。

 すっかり着替えの済んだRIDER_555さんに私は言いました。

 「ここのレースではマシントラブルなどでマシンが死んでしまっても、チェッカー振られた際にマシン押してフィニッシュラインを通過させればそれで完走扱いになります!」

 言い終わるや否や、555さんの目に光が灯ったのを私は見逃しませんでした。

 そうか・・・やっぱ欲しかったんだ、アレが・・・。チェッカー。

 555さんはすぐさま踵を返し、マシンの片付けに掛かっているじっぴ〜さんの元へ飛んでいきました。しかし、しばらくして私のところへ戻ってきた555さんは苦虫を噛み潰したような顔で報告してきました。
 じっぴ〜さん曰く、「マシンは壊れ、自走できないんだから、負けは負け。素直に負けを認めましょう。」と。
 その決断には、じっぴ〜さんの潔さ?勝負師としての拘りのようなものを感じましたし尊敬できるものでもありました。ましてや3軍の面々がそれで良しとするならば、それ以上私は何も言うつもりはありませんでした。

 それを伝えに来た555さんに私も「わかりました。残念ですが…」と。

 まさにその時の私の心の中は、「阿修羅男爵」でした。
 (阿修羅男爵.....わからん人にはわからんでもよいです。笑)

 顔半分で笑って、顔もう半分で泣いて・・・。

 なんとも超複雑な心境でした。
 あからさまに喜んでばかりもいられない。
 かといって、落ち込んでいる暇があったら今コース上で闘っている最後の戦士に声援を送らんかいっ!

 うぅ.....辛いところですじゃ。

 今まさに熾烈な闘いが繰り広げられているコース上を見渡しました。
 そして、静かなるパドック内を見渡しました。
 諸々片付の段取りを始めている勝負師じっぴ〜さんの傍らで、2度目の走行に出ることなく終わってしまったDigit_kappaさんの背中が見えました。
 「ここ(サーキット)に忘れ物を取りに来た」というRIDER_555さんの背中が見えました。
 そしてコースサイドで魔の3軍をずっと見守ってきたJr影のオーナー(謎)つきさんのとても残念そうな顔を見ました。

 いかん、いかんよ!この人達をこのままで終わらせてしまっては!!!

 私は急いで苦渋の英断をしたじっぴ〜さんの元へ行きました。
 これだけは絶対に私の意地を通させてもらおう!わかってもらおう。理解してもらおう。今日だけは、今だけは。。。

 何をどのように伝えたかは覚えていません。とにかくチェッカーだけは受けさせてほしい!ひたすらに訴え掛けていたように思います。そんな必死の思いにすぐに理解を示してくれて・・・・・

 よっしゃぁぁぁ―っ!ありがとう!

 もう既に着替え片付に入ってしまっていた555さんの元へ駆け寄り、ん〜、今更とは思いながらも報告。すると「わかりました!」一言告げて動き出してくれたんです。普段着になってしまっていたのに、再び汗だくのレーシングスーツを引っ張り出してきて袖を通し準備を始めてくれたんです。
 私は心の中で「ありがとう」を呟きました。

 コースサイドでま〜べりっくの最後の走りを見守っているみんなにもそのことを伝えました。

 「魔ッハ号、魔の3軍はチェッカーを受ける!」

 「やっぱりね、ここまでみんなで頑張ってきたからね、なんとしてでもチェッカーは・・・・・・・・・」

 ここまで喋りかけた瞬間、私の頭の中にはまさに走馬灯の如くこの一ヶ月ちょっとの間のいろんな出来事が蘇り駆け巡っていきました。あんなことこんなこと、まさに怒涛の如く...。
 そうしたら突然言葉に詰まり何かが胸にこみ上げてきて目頭が熱くなってきて・・・・・ヤバかったです。

 前回の3耐後、久しぶりにシゲチビ号に再会したときの秋ヶ瀬での走行、ありゃ暑かったよなぁ〜。思わずぶっ倒れるかと思ったくらい。。。

 9月中旬の連休の時が初めてシゲチビ・魔ッハ号・赤ベコの3台揃い踏みだったよなぁ〜。こう言っちゃ失礼だと思うけど、あらまぁ〜お初の魔ッハ号って・・・きっちゃない(爆)夕方に綺麗な虹が出ていたっけ・・・。

 10月に入ってからは毎週末はずっと湯河原通いだったよなぁ。よくまぁみんな都合を遣り繰りしながら頑張ったものだなぁ・・・。

 あと、そういえばほんの一時期、チーム体制・運営を巡ってシゲ吉監督とやり合ったっけなぁ〜。あのときは危うく「インターネットの罠」に掛かるところでした。ほんの文字の行き違い。テキストだけでのやり取りの危険性を感じた一瞬でした。会って話せば何のことはない。やはり生会話は何より大事ってことを思い知らされましたっけ・・・。

 今回レースに直接関係ない私も、付き合った練習走行では目標のタイムもクリアして次ぎの更なる目標も定まったことだし.....。でもたまに、なんでオレはこんなに毎週詰めてなくちゃいけないんだ?なんて、ちょいと見失いそうになったり・・・。

 毎練習時に遠路遥々わざわざ応援に駆けつけてくれる仲間が代わる代わる来てくれたり、多いときでマシン4台ライダー9人なんて大所帯の時もあったかと思うとマシン2台にライダー2名なんてお寂しいときもあったり・・・。

 とにかく今までいろいろと大変だったけど、その大変さもまた楽しかったりしたんだよなぁ・・・。

 そしてその極め付けが、レース前日の魔ッハ号のブレーキを巡るあのドタバタ劇かな・・・。それだけに今回は魔ッハ号に対する思い入れが強かったりするのもそのせいかもしれませんね。

 。。。と、そんないろいろな思いやら光景が頭の中に心の中に、丁度スライドショーのように次ぎから次ぎへと映っていったのです。そしたらもう何も言えなくなってしまって、言葉に詰まってしまって・・・。
 夕暮れ間近のあの時間帯でサングラスしていたのはその為だったってのもあったりします(笑)。こりゃ絶対ヤバイぞ...とね。今だから言えるそんときの内緒の話でした。

 スタンバイできた魔ッハ号とRIDER_555さんには、チェッカーが振られ、走っている最後のライダーが通り過ぎたら最終コーナーからコースインして、そのまま足で漕いでフィニッシュラインを通り過ぎて下さい、と打ち合わせしました。

 さぁ、あとはシゲチビ号が無事にクラス1番目にチェッカーを受けるであろうことを信じ、そしてそれを実際に見届けるまでです。
 相変わらずま〜べりっくの走り自体はコンスタントに安定しています。しかし戦況は相変わらず下との差が1周というまさにビンビンに緊迫したものでした。おまけに加えて周りのマシン・ライダーがそれを阻止しようとしているが如く、手を変え品を変え行く手を阻んでいる...そう思えて仕方ありません。

 「ラスト10分」の表示が出ました。
 まさに天に祈ってました。
 「どうぞ、このままで・・・(合掌)」

 いきなり最終コーナー・イン側のタイヤバリヤーに車体を引っ掛けそのままバランス崩したマシンが一台、ドンガラガッシャン☆とひっくり返りコース上にっっっ
 あぁ、なんという神の悪戯なのでしょう。するとそのあとに続いたマシンは・・・

 ・・・シゲチビ号・・・?!!!

 仲間内の誰もが予想したそのあとに続く悲劇の未来予想図には...
 その転倒車に巻き込まれ、もんどりうって転がっていくシゲチビ号とま〜べりっくの姿が...。

 「あ"あああああああああああああ―――っ!!!!!」

 声にならない叫び声。悲痛な雄叫びが周りで上がりました。
 しししかーしっ!神は決してそんな運命を下したわけではありませんでした。ほんのちょこっと可愛い悪戯したかっただけのようでした。

 前方でマシンが転がり、コース上に逃げ場がないのを見るや否や、すぐさまランオフエリアのダートに逃げ、腰を浮かせ絶対にコケない態勢を取りつつ見事無事にコース上へと復帰していったのでした。それはまさにロスタイムを最小限に留めたというか、それしかない!ってくらいのまさに神懸り的な「奇蹟」でした。
 レースに「たら」「れば」はありませんが、もしあのときに、コケてい「たら」間違いなく直下のチームに抜き去られていたに違いありません。

 とまぁ、結果的には無事にこの局面を擦り抜けられたわけですが、いやはや見ているこちら側にとってはまさに口から心臓が飛び出た瞬間でした。ホント、レースって終わってみるまでは何が起こるかわかりませんね。実感。

 さぁさぁ、いよいよ「ラスト5分」が提示されました。
 あとはなにも起こってくれるな―っ!
 おぉ、神よ―!我らを見守りたまえ―っ!救いたまえ―っ!

 汗ばむ手を合わせ、お祈りポーズ。
 ここからの5分の長いこと長いこと。
 だぁーーーーーっ!早く終われーーーーーっ!

 フィニッシュラインのオフィシャルの手にはチェッカーフラッグが握られている。
 早くそれを振り下ろしてくでぇぇぇ。

 時計を見る。
 あと、1分!!!

 オフィシャルがチェッカーを構えている。

 最終コーナー立ち上がってくるシゲチビ号&ま〜べりっく。

 さ〜今、フィニッシュラインを通過する「我らJr」に栄光のチェッカーフラッグが振り下ろされました!!!

 「やったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 その瞬間、気付くと大声を張り上げ、固く握り締めた拳を2つ天に向かって突き上げていました。

 「嬉しい!嬉しいよぉ!!」
 もうね、ただただ嬉しいという言葉だけでした。あとは頭の中は真っ白けっけ。

 さぁ忘れてならないもう一つの「栄光のチェッカー」です。
 最後のライダーが最終コーナーを立ち上がって行ったすぐその後からコースインするRIDER_555さんと鼓動はしていないもののそれまでは懸命に頑張って走っていた魔ッハ号。
 通常ならそこからフィニッシュラインまでものの数秒で走り抜けられるのですが、眠っている魔ッハ号に跨った555さんが足漕ぎで進んでいる為にやたらと遠いフィニッシュライン。それはまさしく今回のレースを象徴しているかのようでした。
 懸命にマシンを押している555さんに周りからは温かく盛大な拍手が沸き起こり・・・・・(T^T)・・・・・おめでとう!これがチェッカーです!
 見事チェッカーフラッグげっちゅーの魔の3軍。

 終わったな.....終わりましたな。
 ふぅ〜、なんとか無事にやり遂げましたな。
 さて、ライダー達を出迎えよう。
 さぁ、勇者を称えよう。

 もうね、みんなの顔はくしゃくしゃでした。
 今更なんの形容もする必要もないくらいに笑顔満載でした。
 それはうちらのみならずそこいら中、チーム問わず、結果問わず、全てをやり遂げたあとのなんとも言われぬ安堵感を伴った極上の喜びに満ち満ちていました。レースを知らない人もそこにいるだけで得られるハッピー。

 え?え?オレらが一等賞?!...なんて感じのほんの少し途惑いも混ざっているようにも見える勝者Jr・2軍...ぴらっち・シゲ吉・ま〜べりっくの満足げな笑顔。
 残念な結果に終わってしまったけれども、あの時受けたチェッカーは次回雪辱戦に向けてのスタートフラッグですよね。かなり悔しげな表情のじっぴ〜さんと握手。2度目のライドはなかったもののどこか満足げなDigit_kappaさんと握手。そして見事チェッカーを受けてきたRIDER_555さんには走っていって飛び付きました(笑)こちらもおめでとうです。是非次ぎこそは!って方向で。

 喜びに浸っている私らの周りでは他のチームの片付けがわらわらと始まっていましたが、うちらはしば〜らく余韻に浸っていましたっけ。
 そのうち<<<表彰式>>>が始まるということで全チーム全員コース上に集結。
 目の前には三段、3位までのお立ち台がエラソウに置かれていました。
 そしてコール。

 「スポーツクラス(SP50)優勝、RTサーキットのくらげJr!!」

 (*^^)//。・:*:・°'★,。・:*:♪・°'☆ パチパチ
 いやっほぉ〜〜〜〜〜〜〜♪
 ぶらぼー、ぶらぼーーーっ!

 Jr2軍の面々、ぴらっち・シゲ吉・ま〜べりっくの3人がそのお立ち台の一番高いところに(申し訳なさそうに 笑)立ちましたぁーっ!

 なななんということでしょう!Jrとしての参戦2戦目でいきなりゲッチューしてしまった一番お高いところ!明日から何を目標にすればいいのやら?!...なんて話は置いておいて、と(笑)そうです、次なる目標は<<<連覇>>>です(きっぱり)。頑張れ!1軍の面々〜!(すっかり他人事 爆)

 「優勝」と刻まれたトロフィーを手にご満悦な面々。
 そして魔の3軍の元へも「完走・16位」の盾が。ちょいと渋めの思い出が染み込んだものになってしまいましたが、でもでもしっかりと「結果」が自らの手の中に収まり、それがまた結構ずしりとくるものです。それは決して質量的な重さではないはずです。いろんな思いが込められた重さですね。

 さ、さ、終わった終わった。

 撤収、撤収。

 まさに、ツワモノどもの夢のあと。
 夢は終わり、目覚めて「片付け」という現実が待っているし。
 疲れた身体にムチ打って、ドタバタと撤収準備です。
 気付くとパドック内周りは閑散としていました。
 中には「鍋」だかを始め、どんちゃんやっているチームの楽しげな声が聞こえてきました。

 さて、すっかり夜の帳も落ち切った頃、片付け終わった私らはみんなで夕飯に行きました。
 隣接している「バーミヤン」ではなく、レース後の定番化するのか?ちょいと歩いた「すかいらーく」にて。

 食事終わった私は、座ったまま気を失っていたようです。
 そりゃそうですね。前日から一睡もしてないんですから・・・。
 帰りの車運転がかなりキワドイなぁ・・・と思っていると本日私の右腕だったびっとまんが目覚ましドリンクをくれました。まさに命の恩人か?!(笑)

 はぁ〜〜〜、そんなわけで今回もいろいろあったモトカップですが、どうにかこうにか無事に私らの3耐もその幕を下ろせそうでした。転倒シーンはあったものの幸いにも一人の怪我人も出すことなく、それが一番ですよね。

 さて、これでメンバー一巡した「サーキットのくらげJr」ですが、これで偶然にもレースの「上・中・下」を味わえたことになります。
 一番ハッピーな一番エライ位置。
 前回レースでの真ん中あたりでのまぁまぁな位置。
 そしてマシントラブルによる悔しい位置。

 さ、次ぎはどの位置?
 そらもちろん、「「「最上」」」っすよね。ね。

 今後「RTサーキットのくらげJr」の新たなる展開に乞うご期待!...って方向で。(^。^)v


 最後に、今回のモトカップ3耐に際し、いろいろお手伝い下さった方々、温かい応援にわざわざ駆け付けて下さった方々、それから現地へ赴くことが叶わなくともネットでの熱烈声援下さっていた方々。。。

 心より感謝致します。ありがとうございました。

 また次回も是非宜しくお願い致します。

 次もまた、今回以上のワクワクドキドキ.....そしてハラハラをお届けすることをここにお約束致します。

 で、願わくばもう一発!かましたろかっ、とね(笑)

 んじゃまた、レース場でお会いしましょう。(^_-)-☆

03,11,21
written by cow−boy